むつ市の概要

むつ市は、青森県の東北にあたる下北半島に位置する市で、陸奥湾と津軽海峡に面しています。

本州最北端の青森県の中で、更に本州最北端にある市であり、青森県の約11%の面積を持つ大きな自治体です。
人口は約6万人。

年々減少する人口と過疎化が問題視されています。
市の中央には、釜臥山を主とする恐山山地があり、その中にはカルデラ湖である宇曽利湖があります。
むつ市の中心となる田名部(たなぶ)地域には、田名部平野が広がっています。
藩政時代には盛岡藩の代官所が田名部に置かれていました。
田名部に流れる川の水運で栄えた街です。
1870年、会津藩が斗南藩(となみはん)三万石として再興しました。
藩主は京都守護職松平容保の嫡男、松平容大です。
この時会津藩の7割にもあたる人達が、この地に移住させられたと言います。
しかし、翌年には廃藩となりました。
昭和に入り、太平洋戦争時には、むつ市に海軍の基地があったことから、かなりの空襲被害を受けました。
市内の大湊には、現在も海上自衛隊の基地があります。
また、原子力船むつが置かれていた海として知られています。
むつ市は、自衛隊、原子力のほか、土木・建築業で働く「転勤族」が多く住んでいるのが特徴です。
永住者が少なく、転勤による転入・転出が常時存在していることが特徴的となっています。
青森県の代表的な山であり、観光地として名高い「恐山(おそれざん)」を所有する市です。
恐山は「日本三大霊場（恐山、白山、立山）」とされ、日本の秘境100選に選ばれています。
862年に、15歳で比叡山に登って伝教大師最澄の弟子となった慈覚大師が開山したと言われています。
あたりに漂う硫黄臭と荒涼とした風景はまさに独特で、地獄と極楽を見ることが出来る情景として、多くの観光客が訪れています。
恐山には「イタコ」という存在がいることから、パワースポットとしてもその名を知られています。
イタコとは、古き時代に盲目になってしまった女性が、生活の為に修行を経て、死者の世界と現世に生きるものの仲立ちをする人です。
この仲立ちすることを「口寄せ」と言いますが、それ以外にも神の言葉や意志を告げる「神降ろし」もあります。
いわゆる予言者で、迷える人たちの相談に乗り、物事の善し悪し、祈願などをしてくれる存在です。
釜臥山にはスキー場があり、冬の間は多くのスキー客が訪れます。
また、山頂にある展望台から眺める夜景は「日本の夜景百選」に選ばれています。
ねぶたまつりと言えば青森・弘前が有名ですが、むつ市の大湊でもねぶた祭りは開催されています。

むつ市で開かれる祭りは「大湊ねぶたまつり」と呼ばれています。
むつ市の特産品には、べご餅、じゃっぱ汁、イカ墨ラーメン、海軍コロッケなどのご当地食がいくつもあります。
中でも海軍コロッケは、旧日本海軍の食事として出されていたコロッケで、「幻のメニュー」とされていました。
現在はコロッケで町おこしをしようという動きが高まっています。

むつ市の人気パワースポット

恐山・恐山菩提寺

http://www.mutsu-kanko.jp/guide/miru_01.html
〒035-0021　青森県むつ市田名部宇曽利山3-2

 

恐山は、全国的に霊峰として知られています。
宇曽利湖と白砂の大地を中心に釜臥山、大尽山、小尽山、北国山、屏風山、剣の山、地蔵山、鶏頭山の八峰に囲まれています。
古くから「人が死んだ後はお山(恐山)に行く」という言い伝えがあり、人々が祈りをささげてきたパワースポットです。
火山岩で覆われる「地獄」風景と、美しい「極楽」の対象的な風景が見られることで有名です。
1200年以上前に、慈覚大師円仁の夢に聖僧が現れ、「汝、国に帰り、東方行程３０余日の所に至れば霊山あり。地蔵尊１体を刻し、その地に仏道をひろめよ。」とのお告げをうけたという言い伝えがあります。
その後慈覚大師円仁はこの地に至り、仏道を広めたのがはじまりです。
恐山には恐山菩提寺があり、本尊は延命地蔵菩薩を祀っています。
恐山で開かれるお祭りは、イタコマチと呼ばれる独特の祀りがあり、イタコが軒を連ねます。
多くのひとが並んでイタコの口寄せを聞きます。
このようにイタコと身近に接し、あの世とこの世で会話をすることが出来るのは、他ではなかなか出来ない体験であると言えるでしょう。

宇曽利山湖

http://www.mutsu-kanko.jp/guide/miru_01.html
青森県むつ市

 

宇曽利山湖は恐山にある湖で、湖全体はむつ市に属しています。
青森県の東部に位置する下北半島の主要な景勝地を含む国定公園、下北半島国定公園に指定されている場所です。
地図上では宇曽利山湖と表記されていますが、地元では宇曽利湖と呼ばれています。
恐山噴火で形成されたカルデラ湖で、鶏頭山、地蔵山、剣山、大尽山、小尽山、北国山、屏風山、釜臥山の八峰に囲まれています。
恐山の霊場の境内の一つとされ、存在そのものがパワースポットとされています。
湖畔沿いに2kmほどの遊歩道、湖を一周できる10kmのハイキングコース(林道)があり、歩いてパワーを感じることが出来ます。

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