長岡市の概要

長岡市は、新潟県の中部に位置し、県内2位の人口、約28万人を有する市です。
特例市に指定されている長岡市は、中越地方の中心都市として、中核都市圏を形成しています。
平成に入って、市町村の合併を行ってからは、日本海に面する都市ですが、合併前は内陸都市でした。

市の南北には信濃川が流れ、川の両岸に市街地が広がっています。
大部分が盆地で、冬は寒く、夏は暑い、盆地特有の気候です。
近年の暖冬化の影響により、冬の積雪量は減少傾向にありますが、それでも2012年の2月には170cmの豪雪を記録していました。
積雪が減少しているとはいえ、都市でこれだけの豪雪地帯は珍しいです。
長岡市では、豪雪対策として、市街地には雁木(屋根のひさしを長く張り出して、その下を遊歩道とする)を整備したり、商店街はアーケードにしています。
市内の道路には、散水消雪対策のためのパイプが設置されています。
豪雪地帯ではありますが、日本海に面する地域は、比較的積雪量は少ないです。
長岡市は、江戸時代に長岡藩の城下町として栄えた歴史があります。
明治時代には、機械産業が発達してきました。
それと同時に、石油採掘が行われ、日本有数の石油の街でもありました。
河川を備えていることから、古くから交通の要としての役割を担っています。
今も精密機械や工作機械などの機械産業が栄える街です。

長岡市の越路地域は、日本屈指の天然ガス「南長岡ガス田」があり、ガス産業が栄えています。
そのため、現在は石油産業の変わりに、天然ガスの街として知られています。
長岡市と聞くと「花火の街」をイメージする方も多いでしょう。
長岡は花火王国として有名で、毎年8月に開催される「長岡まつり大花火大会」には県内外から大勢の見物客が訪れます。
夏まつり以外でも、年末年始のカウントダウン等のイベントでも花火が打ち上げられ、「花火の街」をアピールしています。
新潟と言えばお米ですが、長岡でもお米の栽培が盛んにおこなわれています。
市内のあちこちに田園風景を見ることができます。
また、市内で栽培されたお米を加工した、製菓製造業が盛んです。
長岡市に拠点を置く製菓製造業には、おせんべいなどの米菓を製造する岩塚製菓、越後製菓、味のれん本舗の他、柿の種で有名な浪花屋製菓などがあります。
特産品には、コシヒカリの他に、れんこんや油揚げがあります。
伝統工芸品は、小国和紙となっています。
和紙を生産する地域は他にもありますが、小国和紙の特徴は雪を使用することでしょう。
豪雪地帯の気候を生かし、明治時代以前より製造されていたと言われています。
なお、小国和紙は、県の無形文化財に指定されています。

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