[浮気]「再構築するって決めたのに、触られると吐き気がする」

■相談者：まいこさん（女性・34歳・主婦）

「もう一度やり直そう。君を大事にするから」

夫の浮気が発覚したのは半年前。相手は職場の後輩で、短期間の関係だったと本人は言いました。私は離婚も考えたけれど、「子どもたちのために」と自分に言い聞かせて、再構築の道を選びました。

カウンセリングにも一緒に通って、「ちゃんと向き合っていこう」と約束もして、表面上は“仲の良い家族”を取り戻しつつあります。でも…夜、夫が私の肩にそっと手を置いただけで、全身が拒絶反応を起こすんです。寝室に一緒に入るのが怖い。近づかれると吐き気がします。

心がついていかないまま、義務のように笑って、料理を作って、日常を回しています。「なんでこんなことになっちゃったんだろう」って、ふと我に返ると涙が止まりません。

夫は本当に反省しているように見えるし、私を傷つけたことを後悔しているのも伝わります。でもそれでも、「もう一度信じる」ことがどうしてもできない自分が、嫌になります。

私はまだ、この人とやり直したいと思っているのでしょうか。それとも、自分にウソをついて無理をしているだけなのでしょうか。

■鑑定結果：心が拒んでいるのは「過去」ではなく「今の傷」

まいこさん、メッセージをありがとうございました。再構築という道を選ぶ決断には、並々ならぬ覚悟があったことと思います。まずその選択をしたご自身を、どうか責めないでくださいね。

今回は、次の3枚のカードを引かせていただきました。

1. 彼の本心：
カップのナイトの正位置

彼は今、本気で「償いたい」「大切にしたい」と思っているようです。カップのナイトは、誠実で優しい愛を届ける人。過去の行動への後悔と、まいこさんへの情の深さがうかがえます。

ただし、このカードは“どこか理想論に寄りすぎる”面も。彼は、あなたがどれだけ傷ついているか、その深さをまだ完全には理解できていないのかもしれません。

2. 今のふたりの関係：
ソードの9の正位置

このカードは「心の痛み」や「不安」「眠れぬ夜」を表します。まさに、まいこさんの今の感情そのものかもしれませんね。

再構築に向けて動いてはいるものの、心の中には“終わっていない悲しみ”が澱のように残っている。夫の手が触れるたびに、その痛みがぶり返してしまう…それは、「あなたがおかしい」のではなく、「当然の反応」なのです。

3. この先の展開：
節制の逆位置

本来は調和や癒しを意味するカードですが、逆位置で出たときは「無理なバランス」「一方的な我慢」などを示します。

今、まいこさんが「再構築するって決めたから、心もついていかなきゃ」と思って頑張っていることが、かえってご自身を追い詰めてしまっている可能性があります。

■あおいからのメッセージ

「再構築」は、“夫婦関係を元に戻すこと”ではなく、「どこからでも、新しい関係を築き直すこと」だと、私は思っています。

無理に“元通り”にしようとするほど、心は過去に引き戻されてしまいます。今のまいこさんに必要なのは、「正直でいること」。触れられて苦しいなら、その感覚を否定しないでください。

心の傷は、“相手の誠意”だけでは癒せないこともあります。時間が必要なこともあるし、ときには「物理的な距離」が必要になることもある。

もしまだ、夫婦でのカウンセリングが続いているなら、「性的な距離感」や「再構築の段階の設計」について、専門家と一緒に考えてみるのも良いかもしれません。

まいこさんの苦しみは、「愛がないから」ではなく、「傷が深すぎるから」。その痛みを、どうか一人で抱えすぎないでくださいね。

無理して“許すこと”を選ぶよりも、今は“自分の本音を守ること”の方が、きっと未来の自分を救ってくれます。

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