[浮気]「浮気を乗り越えた夫婦の姿って、誰が決めたんですか?」
相談者:ミユさん(女性・38歳・主婦)
夫の浮気が発覚したのは、1年半前です。
夜中、彼のスマホが鳴って、嫌な予感がして見てしまったLINE。
そこには、名前も知らない女性とのあからさまなやりとりが並んでいて、しばらく手が震えて止まりませんでした。
問い詰めたら最初は否定していたけれど、証拠を突きつけると観念したのか、「本気じゃなかった」と謝ってきました。
それから数ヶ月、私たちは話し合いを重ね、カウンセリングにも行きました。
「もう一度、夫婦としてやり直そう」と決めたのは、私の中にも“子どもたちのために”という気持ちがあったからです。
でも正直、「この人とまた笑い合える未来がくるのかな」と思いながら過ごす日々です。
最近はInstagramやブログなどで、「浮気を乗り越えてさらに仲良くなった夫婦です」とか「試練を超えたから絆が深まりました」といった投稿を見るたびに、胸がざわつきます。
まるで、“それが理想”って決めつけられているような気がして。
私は、まだそんなふうになれないし、なれる気もしません。
誰かの理想じゃなくて、自分らしい答えを見つけたいだけなのに、なんだか置いていかれる気がして、毎日がしんどいです。
私、このまま、どうすればいいんでしょうか。
鑑定結果|“理想”ではなく、“本音”を生きていい
ミユさん、ご相談ありがとうございます。
とても正直で、胸が締めつけられるようなお気持ち。しっかり受け取りました。
今から、タロットカードを3枚引いて視させていただきました。
「夫の本音」「今のふたりの関係性」「この先の流れと選択肢」それぞれを見ていきましょう。
● 1枚目|夫の本音:カップのペイジの逆位置
このカードは、“感情の未熟さ”や“表面的な謝罪”を意味します。
ご主人は「悪いことをした」という意識はあるようですが、その反省が“心の奥”まで届いているかというと、少し疑問が残ります。
特にこのカードの逆位置は、「許してもらえた=もう終わった」と、都合よく解釈していることが多く、ミユさんの心の傷をしっかり理解できていない状態を示しています。
つまり、「謝ったからOK」という感覚で、再構築を“終わったこと”としてしまっている可能性があるのです。
● 2枚目|今の関係性:ソードの7の正位置
このカードは、「本音を隠したまま進もうとする関係」「心を置き去りにした再構築」などを象徴します。
つまり、いまのおふたりは、“ちゃんと向き合いきれていない”状態にあるようです。
形だけの「再構築」に、ミユさんは違和感を持ちつつも、誰にも言えずにそのまま歩き続けている。
その孤独が、心の奥でずっとミユさんを苦しめているのだと思います。
● 3枚目|この先の流れと選択肢:隠者の正位置
隠者のカードは、「答えは外ではなく、内側にある」ことを教えてくれます。
“他人の理想”や“きれいな再構築の姿”を追わなくていい。
ミユさんが「これなら生きていける」「これが私にとっての誠実さ」と感じられる関係を、ゆっくり探していけばいいのです。
本当は、“再構築しなきゃいけない”なんて決まりは、どこにもありません。
大切なのは、「どうしたら私は安心できるのか」「何を守りたいと思っているのか」――そこに耳を澄ませること。
おわりに|「正解」ではなく、「納得」を
SNSで見かける“幸せそうな夫婦の姿”は、その人にとっての「正解」でしかありません。
それを自分に当てはめて、苦しくなる必要はまったくありません。
再構築は、相手と一緒に進むものでありながらも、「自分が納得できる形で生き直すこと」でもあります。
“浮気を乗り越えた夫婦の理想像”なんて、誰にも決めることはできません。
決めていいのは、ミユさんだけです。
心の声を、無視しなくて大丈夫。
どんな選択でも、あなたが自分に誠実でいる限り、間違いではありません。
必要なときは、また話しに来てくださいね。
見えたことは、全部お伝えします。