[不妊治療]妊娠できない自分が嫌で、自暴自棄で不倫してしまった

ニックネーム：結衣さん（仮名）／38歳／パート勤務

こんなこと、誰にも言えません。

でも、言わなきゃ、自分が壊れそうで……。

私は5年間、不妊治療を続けています。
夫とは30代前半で結婚して、最初は「いつかできたらいいね」くらいの気持ちだったのに、
気づけば、月経が来るたびに泣くようになっていました。

タイミング法、人工授精、体外受精。
経済的にも体力的にも苦しくて、それでも夫は「頑張ろう」と言ってくれる。
本当に優しい人です。

でも──
どんどん、自分が“欠陥品”みたいに感じるようになっていきました。

ある日、同僚に「最近顔色悪いね」と言われて、
泣きそうになったとき、その人がそっとコーヒーを差し出してくれたんです。

ただそれだけのことが、心に染みて。
その後、何度か食事に行って、気づけば一線を越えてしまっていました。

その人は独身でした。
私が既婚者だとわかっていても、受け止めてくれる優しさがあった。

「私はもう、母親にもなれないし、妻としても失格だ」

そんなふうに自分を責めていた私は、
その人の前では“女”として見てもらえた気がして、救われたような錯覚をしてしまったんです。

でも今、後悔しかありません。
夫に申し訳なくて、不妊治療も続けていいのか分からなくて、
生きてる意味さえわからなくなっています。

タロットで視る「自分を許すヒント」と「これからの選択肢」

結衣さん。
本当によく話してくれましたね。胸がぎゅっとなるような思いで読みました。

「不倫はいけないこと」だと頭ではわかっていても、
その背景にある“心のすり減り”や“誰かに寄りかかりたい気持ち”は、
責めることなんてできません。

今回は、次のテーマでカードを展開しました。

なぜあなたは「不倫」という行動を選んでしまったのか

今のあなたの心と、癒やしの鍵

この経験を経たあなたが、どんな未来を選べるのか

あなたの心の根本：「カップ5」逆位置

このカードは、深い喪失感と、その先にある再生を表します。

結衣さんの行動は、“自分の存在価値を取り戻すため”のものだったのかもしれません。

「母になれないかもしれない」
「妻としても夫を裏切ってしまった」

そんなふうに自分を責め続けることで、心の奥にぽっかりと穴が空いてしまったのですね。

でもこのカードの逆位置は、“希望を拾い上げること”ができる状態でもあります。

あなたは今、
もう一度立ち上がれるだけの強さを、確かに持っているのです。

あなたと夫のこれから：「節制」正位置

「節制」は、バランスの回復や再調整を意味します。

もし、今のことを夫に打ち明けたら──
傷つくことは避けられないかもしれません。

でもこのカードが出たということは、
あなたと夫との関係は、再構築が可能であることを示しています。

むしろ、不倫をしたからといって壊れるような関係ではない。
それくらい、ふたりの絆はしっかりとした基盤があるように視えます。

あなたに必要な癒し：「カップのクイーン」正位置

このカードは、「深い共感性」「女性性の癒やし」を象徴します。

まず、あなた自身が自分を“責める対象”から、“いたわる存在”に変えていくことが大切です。

「私が弱かったから」
「私が壊れてしまったから」

そうではありません。
あなたは、精一杯がんばっていた。
妊娠できない苦しみは、想像以上に心を追い詰めます。

あなたは「愛されたかった」し、「認めてほしかった」だけ。
そのことを、どうか否定しないでください。

「不倫した私」も、「母になりたい私」も、どちらもあなたの一部です

罪悪感があってもいい。
後悔してもいい。
でも、その先に「どう生き直すか」を選ぶことができるのが、人間のすごさです。

あなたの中にある母性も、
女性としての自尊心も、
まだ壊れてなんかいません。

むしろ、“誰かに寄りかかった経験”が、あなたの優しさや深さを育ててくれるはず。

「もう一度、自分を取り戻したい」
その気持ちがある限り、未来は何度でも描きなおせます。

もし今後、「妊活をやめるべきか」「夫との関係を見直すか」など
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あなたの痛みが、やがて「誰かの痛みをわかってあげられる強さ」になりますように。