“彼女いるよ”って言われたのに、なぜ優しくするの？

ニックネーム：Aya 様 性別：女性 年齢：31歳
はじめまして、Ayaと申します。
正直、自分でもこの気持ちはどこに向ければいいのか分からず、ずっと悩んでいます。

彼とは職場で知り合いました。
話しやすくて、いつも冗談を交えながら気さくに接してくれる人で、仕事の合間のちょっとした会話が、私にとっての癒しの時間になっていました。

でもある日、彼の方から「実は彼女いるんだよね」と言われたんです。
その瞬間、胸の中がざわついたのを覚えています。
“そうだよね、そんなに素敵な人がフリーなわけないよね”と、納得しようとしました。

でも、その後も彼の態度は変わりませんでした。
いえ、むしろ以前より距離が近くなったようにさえ感じます。

たとえば、重たい荷物を持っていれば代わってくれるし、飲み会のあとには必ず「無事に帰れた？」とLINEをくれる。
他の女性にはしないような、ちょっとした気遣いが私にはあるように思えて……
だからこそ、「彼は私のこと、どう思ってるの？」という気持ちが消せなくなってしまいました。

期待しちゃいけないって分かってるんです。
彼女がいる人を好きになるなんて、間違ってるって頭では理解してます。

でも、それでも彼の優しさに触れるたびに、心が揺れてしまいます。
私はただの“いい後輩”として見られてるんでしょうか？
それとも、少しでも特別に思ってくれているんでしょうか。

このまま今の関係を続けていいのか、それとも離れるべきなのか……
彼の本音と、この関係の可能性をタロットで教えていただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

彼の“優しさ”は、罪悪感と関心の入り混じったサイン

Aya様、こんにちは。
言葉にしづらい感情を、ここまで丁寧に綴ってくださりありがとうございました。

「彼女がいる人を好きになってはいけない」と理性で分かっているのに、
心はどうしても止められない。
その葛藤が、どれほど苦しいものか、私にもよくわかります。

今回は、彼の本音や、この“優しさ”の真意について、タロットで三層に分けて深く読み解いていきました。

彼が意識している自覚的な感情（表層）

行動の背景にある無自覚なパターン（中間層）

彼自身も気づいていない本心（深層心理）

【1】表層意識《カップの4・逆位置》

このカードは、「惰性の優しさ」「退屈な現状への刺激を求めている感覚」を象徴します。
彼の今の関係性（つまり現在の彼女）に対して、少しマンネリ感や物足りなさを抱えている可能性があります。

その中で、Aya様の存在は“新鮮で癒される相手”として映っているようです。
ただし、それはまだ「恋愛としての意識」というより、「関心を向けていたい存在」程度にとどまっています。

【2】中間層（彼の無意識的行動）《正義・逆位置》

このカードは、「バランスの欠如」「道徳との葛藤」を示します。
彼自身、自分の態度が“誤解を招く”ことをうすうす感じてはいます。
でも、それをはっきり止める理由もないし、自分の中では「悪気はない」と思い込んでいる節もあるようです。

つまり彼は、Aya様への優しさが“希望を与えるもの”になっていることに気づきながら、
それを止める責任を取らずに、無自覚なまま“心地よい距離”を続けている状態です。

【3】深層心理《恋人・逆位置》

非常に象徴的なカードが出ました。
「選びきれない」「二者間で揺れる」「一時的な関係への傾き」を意味するカードです。

彼の中には、「今の彼女とこのままでいいのか？」という迷いが潜んでいます。
そして、Aya様とのやり取りが、その迷いを強めている可能性があります。

ただしこのカードは、“恋愛として進める準備が整っていない”ことも同時に意味しています。
つまり、彼は「今すぐあなたに気持ちを向ける覚悟」ができていない状態です。

この関係が進む未来は、あなたの“境界線”の引き方にかかっています

未来の展望を示すカードは、《ソードの2・正位置》。
「選択」「静かな対立」「まだ結論の出せない関係性」を象徴しています。

今のまま、“優しさに揺れる日々”を続けていても、おそらく関係が自然と進展することはありません。
むしろ、時間だけが過ぎていき、Aya様の心だけがすり減っていってしまう可能性があります。

だからこそ、この関係を進めるにせよ、終わらせるにせよ、Aya様の側から「境界線」を明確にすることが必要になります。

たとえば、

「彼女さんと仲良いんですね」と、やんわり釘を刺してみる

「最近ちょっと優しすぎません？笑」と、軽く牽制してみる

そんな一言でも、彼にとっては“大事な関係に誤解を与えてはいけない”という気づきを与える可能性があります。

“優しさ”に揺さぶられる恋から、自分を取り戻すために

Aya様のように、感受性が強くて人の気持ちに敏感な方ほど、
“中途半端な優しさ”に心が揺れやすくなります。

でもどうか、自分を責めないでください。
期待してしまったのは、Aya様が真剣に人を見ていた証。
その優しさは、恋愛においても人生においても、大きな力になります。

もし、この関係に自分なりの答えを出したい、
あるいは、もう一歩だけ進んでみたいと感じられたら——

そのための「言葉の選び方」や「切り出し方」、そして「彼の心を見極めるサイン」など、
私から具体的にご提案できます。

もし、心が少しでも動いたら、どうぞご連絡くださいませ。
Aya様の想いが、誠実な形で報われていくことを心から願っております。