「夫の子ではありません。でも、産みたい気持ちがあるんです」
ニックネーム:莉乃(りの)様 性別:女性 年齢:38歳
あおい先生、はじめまして。
自分の立場を考えると、誰にも相談できず、占いという形で助言を求めるしかありませんでした。
こんなことを言って、責められても仕方がないと思っています。
でも、私は今、どうしても心の整理がつかなくて…。
私は結婚して9年になる夫がいます。
いわゆる“問題のない夫”で、家庭内での暴力や不貞もなく、家計も安定しています。
ただ、もう何年も心が通っていると感じたことはありません。
そんな中、取引先の男性と関係を持ちました。
彼は私より6つ年下で、独身です。
会話が合い、感性が近くて、心の温度が戻ったような感覚がありました。
軽い気持ちだったわけではありません。
でも、現実から逃げたかったのだと思います。
その結果、妊娠が判明しました。
夫とは3ヶ月以上関係がなかったので、この子が誰の子かは明白です。
夫に妊娠を告げるか、嘘を通して出産するか、それとも中絶するのか。
どの選択肢も、誰かを傷つけます。
でも、今の私の気持ちの中に、少しだけ「この子に会いたい」という気持ちがあるのも事実です。
私は、どう生きるのが正しいのでしょうか。
彼(不倫相手)は責任をとる気があるのか、未来に私が後悔しない道はあるのか、教えてください。
「感情ではなく、“命”と向き合おうとしているあなたへ」
莉乃様、ご相談ありがとうございます。
非常にデリケートな内容でありながら、文面からは誠実さと葛藤の深さがにじみ出ています。
「命を選ぶ」というテーマは、正解も不正解もない世界です。
だからこそ、他人の声よりも、まずは“ご自身の真実の声”に耳を傾けていただければと思います。
今回は、
・不倫相手の男性の本音と、責任への向き合い方
・夫との今後の関係性
・出産・中絶という選択に対する未来の影響
これらを中心に、霊視とタロットを用いて視させていただきました。
「彼の本音|“逃げたいけれど、無責任ではいたくない”」
最初に出たカードは【ワンドの7・逆位置】
これは「自信のなさ」や「現実からの後退」を象徴します。
彼は、莉乃様の妊娠について内心では“逃げたい”という思いがあります。
責任を感じていないわけではありません。
むしろ、「自分のせいで莉乃様の人生が変わってしまうのでは」と強く自責している様子が視えます。
ですが、彼の中には
「この状況を乗り越えられるほどの覚悟がない」
「結婚や親になるという現実に向き合う器がない」
という不安と未熟さがあります。
彼の今後の行動には“揺れ”が続くでしょう。
中途半端な優しさで連絡をよこすこともあるかもしれませんが、
「共に育てよう」とはっきり言うまでには、まだ時間がかかるか、もしくは来ない可能性も高いと視えます。
「夫との関係性|表面的な安定と、内側の空白」
霊視から感じられたのは、夫婦の間にある“静かな距離感”。
まるで長年使われていない部屋のように、無言の空白が広がっているようでした。
夫は、莉乃様に対して「妻としての役割」を期待しているだけで、
“内面的なつながり”に目を向けていないように感じます。
もし妊娠の事実が発覚すれば、彼の反応は非常に現実的で、「感情」よりも「社会的体面」が先に立つでしょう。
つまり、“感情的に裏切られた”という怒りよりも、
「どう対処すべきか」「離婚するかどうか」といった冷静な判断に向かうタイプです。
「未来の選択肢|どの道も痛みはあるが、“後悔の質”が変わる」
最後に出たカードは【カップのエース・正位置】
これは「新しい命」「無垢な愛」「純粋な可能性」を意味するカードです。
この子の存在は、莉乃様にとって“試練”であると同時に、“再生”の象徴でもあります。
もし産むという選択をされた場合、現実的な困難(離婚・経済的負担・家族関係の崩壊)は避けられません。
ですが、時間が経った先に「この子に出会えてよかった」と思える可能性も高くあります。
逆に、中絶を選ばれた場合――
理性的な選択として、誰かを守るため、何かを終わらせるための“決断”ではあるかもしれません。
けれど、心の奥底に“空洞”が残り、それがふとした瞬間に疼くこともまた、視えてしまいます。
どちらを選んでも、莉乃様は強く生きられる方です。
だからこそ、後悔の少ない方ではなく、「自分の選択に誇りを持てる方」を選んでいただければと思います。
「人生を変えるのは“過去”ではなく、“これからの意志”です」
この状況に「正しい答え」などありません。
ですが、「納得できる未来」は、きっとあります。
今、莉乃様が迷っているのは、
“誰を傷つけるか”ではなく、“誰として生きたいか”だと私は感じました。
もし今、ひとりで結論を出すのが怖い、未来が不透明で不安、
でもちゃんと“自分の人生を生きたい”と思われているなら、ぜひご連絡くださいませ。
命に向き合うとき、そこにあるのは迷いや痛みだけではありません。
「あなた自身を取り戻すきっかけ」もまた、その中にあるはずです。
静かに、でもしっかりと。
あなたの選択を、支えさせていただけたら幸いです。