「君に寂しい思いさせたくない」って、結局いつも一人なの私なんだけど
ニックネーム:ひかりさん(仮名)/30代前半・会社員
あおい先生、はじめまして。
どうしても心が苦しくなってしまって、思い切って相談させていただきます。
今、お付き合いして半年になる彼がいます。
彼は優しくて、仕事も頑張っている人で、基本的にはまじめ。
連絡もくれるし、会えば「好きだよ」と言ってくれます。
でも、いつも「寂しい思いさせてごめんね」「本当はもっと一緒にいたいんだけど」と言いながら、
結局、私の誕生日も会えなかったし、クリスマスも「仕事が入った」と会えず、年末年始も「実家に顔出さないと」と言われて。
私は、会えなくても支えたいし、仕事が忙しいのはわかっているつもりです。
でも、気づいたら私ばかりが「会えない理由」を飲み込んで、「また一人か」と思う日が増えていって。
彼の言葉はいつも優しいのに、行動が伴わないというか…。
本当に私のことを思ってくれているのか、不安でたまらなくなります。
「君に寂しい思いはさせたくない」って、彼は言うけど、
じゃあこの孤独はなんなんだろうって。
私はこのまま、この関係を信じていていいのでしょうか?
「言葉と行動のギャップが、心を擦り減らすとき」
ひかりさん、ご相談をありがとうございます。
優しい言葉をくれるのに、なぜか心が満たされない。
そんなジレンマの中で過ごしている日々は、まるで“心だけを差し出し続ける恋”のようですね。
今回は以下の3つの視点からタロットで深く視ていきます。
彼の本音
今の関係の本質
この恋の未来と、あなたの選択肢
彼の本音:ソードのナイト・逆位置
-
ソードのナイト・逆位置
このカードは、「言葉だけが先走る」「衝動的な言動」「中途半端な責任感」を象徴します。
彼は、ひかりさんへの気持ちが“ない”わけではありません。
むしろ「ちゃんとしなきゃ」「彼女を大事にしたい」とは思っているようです。
ですが、その気持ちが“行動”にまで結びついていないのです。
忙しさや自分の生活を優先してしまい、肝心なときにひかりさんを“放っておいてしまう”。
それに気づいてはいるからこそ、「寂しい思いをさせたくない」と言うのでしょう。
けれど、それはあくまで“言い訳”であり、“本当の誠意”とは違うものです。
現在の関係性:ワンドの5・正位置
-
ワンドの5・正位置
ワンドの5は「葛藤・すれ違い・感情のぶつかり合い」。
今の二人の関係には、目に見えない“ズレ”があるようです。
彼は「自分なりにやっている」と思っている。
でもひかりさんは「心が追いつかない」と感じている。
このカードは、“話し合いを避けてはいけない”というメッセージでもあります。
我慢するだけの恋ではなく、想いを“届け合う”努力が必要だということです。
未来の展開:女教皇・正位置
-
女教皇・正位置
このカードは「内面の成熟」「静かな判断」「感情に流されない選択」を意味します。
今後の未来、ひかりさんは“感情”ではなく“理性”でこの関係と向き合っていくことになりそうです。
寂しさや不満をぶつけるのではなく、冷静に「私はこの先、どうしたいのか」を問い直していくタイミングが訪れます。
このカードは、“すぐに別れる”という決断ではなく、
“自分の幸せにとって必要な愛とは何か”を見極めていく力を与えてくれます。
「愛されている“つもり”に、自分を閉じ込めないで」
彼の言葉が優しいからこそ、余計に辛い。
その優しさが、かえって自分の寂しさを無視してしまう“口実”になっていた――
そんな気づきが、今回のご相談の奥にあるように感じました。
ひかりさんが求めているのは、「言葉」ではなく「つながり」なのではないでしょうか。
“会えないこと”が問題なのではなく、
“会えない理由にされてしまう自分”が、何より悲しいのです。
「あなたの寂しさは、間違いじゃない」
我慢する愛も、支える愛も、美しいものです。
でも、それが“自分を犠牲にすること”になっていたら、幸せとは言えません。
彼を信じることと、自分の心に正直でいること。
その両方を大切にするために、今こそ立ち止まるときです。
「一人でいる方が楽かもしれない」なんて思ってしまうほどに、
寂しさを抱えてきた自分を、もう責めなくていいのです。
ひかりさんが選ぶ未来が、どうか“あたたかく迎え入れられる恋”でありますように。
そのために、私はいつでもここで待っています。