海王星の意味-西洋占星術

西洋占星術

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基本データ

・マーク：♆
・発達年齢域：85歳〜死後
・公転周期：165年
・象徴：夢、幻想、神秘感覚、曖昧さ、芸術、中毒、トランス意識、超感覚
・表す事柄：アルコール、模造品、代用品、薬、音楽、海
・関連する疾患：難病、奇病、昏睡状態、窒息、麻痺、薬物中毒、流産、ヒステリー

品位

・ディグニティ（本来の座）：魚座
・デトリメント（損傷の座）：乙女座
・イグザルテーション（高揚の座）：水瓶座※
・フォール（下降の座）：獅子座※
※説が複数あり

基本的な性質

海王星は「夢見の天体」ともいわれており、理想や幻想を追い求める性質があります。
基本的には見えないものや神秘的なもの、たとえば夢や心のような分野を司っています。天王星とセットのような位置づけです。天王星は意識的な目覚めであれば、海王星は眠り。自我を置き去りにして無意識のプールに浮かんでいるような状態。自我から自由になりたい、解放されたいという欲求を持っています。

インスピレーションに優れ、霊能力的な性質として現れる人もいます。陶酔、融解といった意味合いがあるので、悪い方向にいくと現実を直視できない人生になってしまいがちです。想像力をポジティブな方向にもっていきましょう。

海王星によってわかること

海王星により目に見えないものの力が加わります。理想や夢を実現させるための無限の可能性がわかるといってもいいでしょう。

海王星の公転周期は165年。私たち人間が一生をかけても体験できないような存在です。まるで夜の深い海のような生命の源であり、脅威に満ちています。全てを理解できず、コントロールができないために非常に影響が激烈になることが多いです。海王星は金星の1オクターブ上の天体とされています。約14年間同じ星座に止まるので、世代の性質もわかります。

海王星は個人では把握することができないので、集合的無意識として働きます。私たちは1人1人独立して生きているように見えていますが、実は意識の奥底ではつながっているのです。
感情の同化、エネルギーのチャンネルを無意識に合わせようとするとき、眠っているような自分がわからない状態になります。

海王星が強い人は地に足がついていない、ふわふわしている人に見えるかもしれません。生きているようでどこか意識が飛んでしまっているような感じです。

海王星はインスピレーションに優れています。インスピレーションとはひらめきのこと。「ピンときた！」「突然ふってきた」それは一体どこからやってくるのでしょうか。目に見えないものに対して否定的な見方が未だによくありますが、私たちは無意識によって実は支配されています。

よく氷山に例えられているのでご存知の方もいるかもしれませんが。私たちの意識できる範囲は全体の5パーセントに過ぎずに、95パーセントの無意識に支配されているといわれています。つまり無意識の見えない力は私たちに多大な影響を与えているということです。

月も無意識と関わりがありますが、トランスサタニアンとは意味合いというか深度が少々異なります。月というのは個人的無意識にあたります。習慣化されている物事だったり、幼児期の意識がまだあまり使われていない時期に吸収した価値観などが集約されているものです。時間と努力が必要にはなりますが、習慣化を変えること、信念を変えることも不可能ではありません。

しかしトランスサタニアンの場合は違います。自分で変えることも全体像の認識もできないません。個人の意識の氷山がたくさんあるとしたら、その氷山の根っこの繋がっている部分に相当します。霊界という人もいますが、人類全体に共通しているものです。
私たちは1人で生きているようで、誰もが無意識下では繋がっているのです。スピリチュアルな言い方をすればワンネス、みんな1つにつながっているということ。

海王星には境界線みたいなものがありません。全部繋がっていると知っているから。よく海王星は癒しといいますが、それはもといた在るべき場所に帰ってエネルギーを充電するような感覚かもしれません。眠ることで肉体も回復しますが無意識と繋がることで心も回復するのでしょう。

悪くエネルギーが使われると怖いのが海王星です。妄想やドラック、アルコール中毒や依存、混乱、ギャンブルに関わってしまうことも。擬似的な無意識状態で一体感を得てしまうので、そこから抜け出せなくなってしまうのかもしれませんね。海王星の領域は意識はできないけれども一体感や安らぎという意味では、人の心の休息場所です。

幻想の世界で自分を見失っては人生を崩壊させかねません。目的意識をもって過ごしていくと海王星が理想へ行き着くためのエネルギーとして使われます。自分の夢や希望を明確に持つようにしてみましょう。