基本データ
蟹座(巨蟹宮)
「キャンサー Cancer」
・2区分(男/女):女性
・3区分(行動形態):活動宮
・4区分(元素):水
・支配星:月
・身体対応:胸、胃
・成長プロセス:
「私は、感じる(感応):I sense」
・関連タロットカード:女教皇、戦車
・色:銀、白
・時間数字:4
星座と神話について
蟹座は春頃に南の空高くで見える星座です。天体ではペルセペ星団が含まれますが、星座そのものが小さくて目立つ星はありません。蟹座は起源が古い星座で、バビロニア時代までさかのぼります。
勇者ヘラクレスがヒドラと戦った時に加勢しようとした大きな蟹が由来です。しかし残念ながらヘラクレスが蟹に気づかずに踏み潰してしまったそうです。他の神話に比べてなんだか憐れですよね。不憫、シュールなどと酷評されていて少しかわいそうな気がします。しかしかつては夏至の頃に太陽が通過することで、最重要な星座ともされてきました。ルネサンスの哲学者の中には「魂は蟹座を通過して地上に生まれ落ちるんだ」と考えている人もいるほどです。
蟹座の基本的な特徴
蟹座は身内や仲間を守ろう、育んでいこうとする傾向があります。
蟹座は成長プロセスでは思春期あたりです。牡羊座〜双子座まではどちらかというと精神構造はシンプルですが、他人との心の交流が始まることで蟹座からは少しずつ複雑になっていきます。
感受性が豊かで思いやりがあり、些細なことで傷つきます。母性があることで有名な蟹座は、大切なものを守るためのパワーが何よりの底力です。カンタンにいえば、仲間意識が非常に強いということ。
他人の目を気にしたり、人間関係で悩み始めるのも思春期あたりからでしょう。蟹座は好き嫌いが非常に激しいです。仲間には優しく愛情溢れ、どんなことがあっても守り抜くようなところがある分、それ以外の人に対しては攻撃的。感情をむき出しにしてヒステリックになります。
ちなみに蟹座はケチなことでも有名。節約上手で生活力も高いですが、細かいとことろが嫌われる原因になりやすいのでほどほどに。
蟹座からは感情や情操が大きな意味をもちます。水サインは感情のサインであり、ここではじめて感情での交流を意識がし始めるのです。牡羊座〜双子座までの人との関わり方よりもさらに心の奥深くまで突っ込んで、誰かに共感したり愛情をもつことが行動がの源になります。
つまりは今までは自分主体だったものが、他人主体にもなりえる段階にきているということでしょう。蟹座には情感を向けるための誰かの存在が必要です。そんな存在を集団の中に探し出して「ここは安心できる」と囲いをします。それは恋人や家族、友人グループなどの小さな囲いの場合もあれば、企業や地域社会など広い囲いもあります。
どんな大きさであっても安心できる、守るべき囲いがされていることが蟹座にとっては重要。そこで大きな力を発揮していくのです。
家族意識、仲間意識が強い蟹座は孤独は嫌いです。誰かとつながっていないと不安や疑心暗鬼に陥ります。思春期あたりから特に女子はグループ意識が強くなります。自分がいじめられないために、誰かの悪口をいったりいじめたりというのは、自分がいるための居場所を守るため脅かされそうな存在がいれば排除してしまう蟹座の性質にとてもよく似ています。その根底にあるのは「安心して好きな人との一緒にいたい」ただそれだけです。そのため八方美人になりやすく、優柔不断に見られてしまうことも。
この時期のライフ・テーマは「勤勉性VS劣等感」です。集団行動、他人との関わりを通して協調性や感情の多様性を学んでいきます。自分はこんな風になりたい、この人よりもこうなりたいと自分に課題を投げて達成しようとする時期です。目的を達成するためには行動しなくてはなりません。どのように振る舞えば自分の望みが叶うのか、試行錯誤してやり遂げて自信をつけていきます。人からの賞賛は力になります。人との比較によりコンプレックスを持ちやすいですが、その劣等感がさらに他人の気持ちを理解するきっかけとなります。
蟹座の良さを発揮するには、人には弱みもコンプレックスもあると理解して寄り添う力をもつこと。相手への理解が深まるほどに、自分の考えを無理に押し付けたり勝手に傷付いたりすることもなくなるはずです。
プラスのキーワード
母性愛、感受性豊か、共感力が高い、想像力がある、仲間意識、記憶力がある、人情味溢れる、包容力がある、生活力が高い、献身的
マイナスのキーワード
気分屋、心配性、傷つきやすい、依存性、執念深い、気難しい、仲間意識が強すぎる、感傷的、不機嫌、ヒステリック、ケチ
適職
保母、幼稚園の先生、カウンセラー、看護師、小説家、シェフ、料理研究家、不動産、ホテル、生活雑貨、家政婦