新婚当初は絶対に疑わないもの・・・それは「夫の浮気」です。
日本の男女の浮気・不倫の確率として、夫の26.9%、妻の16.3%が不倫を経験しています。
残念なことに、夫の3人にひとりは浮気・不倫経験者という残念な国になりつつある日本男性の行動に、一番傷付いているのはもちろん妻です。
夫の浮気に傷付いた妻が取る手段として
「別居」「離婚」
などの方法がありますが、夫を愛していて、離婚だけは何とか回避したい場合、夫の気持ちを妻に向かわせるしかありません。
どうしても離婚したくない、夫の気持ちをより戻したいと思うなら、どんな方法を試せばいいのでしょうか?
夫が浮気に走りやすい時期
浮気は性欲があり余っているせい!と考えてしまいがちですが、不倫の動機が性欲のみではありません。
もちろん性欲の発散も不倫にはからんでいますが、精神的な理由が大きくからんでいる場合も考えられます。
不倫に走りやすい時期を大きく分けると
・新婚直後の1年前後
家庭を持つことで生活環境が激変し、独身時代に比べ金銭的・時間的な余裕がなくなった事へのストレスを感じる時期。
・妻の妊娠きっかけ
妻が妊娠した喜びの一方、妻との性行為を制限されるようになったり、妊娠期のホルモンバランスの乱れによる、妻の性格の変化がストレスになる時期。
・転職や出世、単身赴任などの環境の変化
転職や出世、単身赴任による仕事環境の変化がストレスになる時期。
一般的には喜ばしい「結婚」「妊娠」や「出世」もストレス要因となり、不倫や浮気の原因になってしまう場合がある事も、十分に理解しておく必要があります。
もちろんすべての男性が、浮気に走りやすい時期に浮気する訳ではありませんが、目に見える幸せだけでは心が満たされる訳ではない事も理解しておきましょう。
夫が浮気に走る理由
性的欲求不満
一般的な浮気の理由として真っ先にあがるのが、妻との性生活に不満があると、性的な欲求不満になりがちです。
・生活時間帯の合わなさ
・性的な相性の悪さ
・妊娠きっかけからのセックスレス
・夫婦関係のマンネリ化
など、夫婦間でのすれ違いやマンネリ関係になれば、いくら妻が目の前で裸になろうと、性的な興奮を感じなくなります。
男性にとって性欲の発散は切実な問題ですが、性欲が薄い妻の場合、夫の性欲を軽視しセックスを拒否するだけで終わってしまうことも・・・
妻が拒否すれば簡単には性欲の発散はできませんから、周囲にいる女性に目が向くのも至極当然の流れではあります。
とは言っても、社会的には妻以外の女性とセックスするのは絶対的なタブー。
どこの夫も、他の女性とのエッチは法的・倫理的にも妻を傷付ける事は理解しています。
内心「ばれなきゃセーフ」「遊びならOK」としか感じておらず、スリル満点な背徳感を楽しみたいだけの場合がほとんどです。
実際に浮気がばれた結果、妻が実家へ帰り離婚を申し出て初めて事の深刻さに気付き、慌てて妻に謝罪しても後の祭りなパターンは、もはや定番。
浮気への認識の違いは、夫婦関係を修復不可能な関係にします。
家族への責任感が足りない
結婚において一番変化が大きいのは、名字が変わる妻側ですが、それにもかかわらず結婚した自覚のない夫の場合、不倫にうつつを抜かします。
特に若くして結婚した夫の場合、結婚なんて紙きれ一枚の事と軽く考えていたり、結婚しても今まで通りに振舞いたいと、感じている人も多いもの。
自分の事しか考えられない「こども夫」は、結婚しても親としての自覚がそう簡単に生まれません。
子供が生まれた後、自覚がすぐに芽生える人もいますが、なかには結婚後も独身感覚が抜けきれず、子供が生まれても気持ちは独身のままな人もいます。
・独身の友達と今までのように遊びたい
・自分が稼いだ給料を自由に使えないストレス
・かわいい女の子にモテたい
・本当は子供が欲しくなかった
・結婚後も自分の親に頼っていたい
・自己中な性格な為、自分目線でしか考えられない
など、結婚しても結婚した自覚がないままでは、独身時代と同じような感覚で浮気をします。
子供中心の生活が嫌
夫婦にとって子供は大切な宝物ですが、新婚当初のかわいい妻が、出産を機に
「子供中心の生活」
に切り替わった事に戸惑い、子供に嫉妬心を燃やす夫すらいます。
女性の場合、妊娠を自覚した後、日々変化していく身体に母親になる自覚が芽生えます。
男性の場合、赤ちゃんが生まれた後、子供に接していく中で父性が育っていくものですから、心が幼い男性では父性は育ちません。
・仕事ばかりで子供との触れ合いが少ない
・元々子供が苦手
・妻を母親代わりにしており、子供に奪われたと感じている
など、心がいつまでも子供な夫は、妻が子供を優先する状況を理解できませんし、父性を育てる環境に夫を連れ出さないと、父性はなかなか育ちません。
浮気できる環境だった
残業や出張、飲み会の多い職場の場合、
・職場に好みの女性がいる
・一緒に仕事をしているうちに親近感が湧いた
・女性の方から誘ってきた
など、一緒に仕事をしていれば、男と女として意識し合う場面も少なくありません。
同僚や上司の中にも社内不倫している人がいる、もしくは経験談を聞いていたとしたら、浮気へのハードルも下がります。
仕事関係のプレッシャーや不満があると、逃げ出したい気持ちから浮気に走りますが、仕事では感じられない
「満足感」「達成感」
を浮気の「ときめき」や「背徳感」で代用しようとする男性もいます。
妻のとの関係にうんざり
何年も連れ添っていると、どうしても夫婦関係自体がマンネリ化し、お互いを大切にできない関係になり果ててしまいます。
・帰宅してもお帰りの声すらかけない
・手抜きばかりの家事
・夫の前で恥じらわなくなる
・子供に夫の悪口を吹き込む
・妻の方が高給取り
など、妻や子供から「尊敬」や「大切にされていない」と感じると、家庭内に居場所が無いように感じるようになります。
自宅にいても楽しくないので、休日にも出歩くようになったりと、浮気相手との疑似恋愛を楽しむようになります。
一生懸命働き家族を養っているのに、労りの声もないのでは報われず、他の女性との浮気が本気になれば、家庭をかえりみなくなりますよ。
家庭も仕事も円満すぎる
ご近所さんや友達からも
「すてきなダンナさんでうらやましい」
と口をそろえて言う夫でも、求めている物が違う場合、浮気に走ります。
ロマンチックで繊細、周囲への気配りを忘れない、そしてある程度自由になるお金があれば、モテないはずがありません。
もちろん、幸せな家庭を守りたい夫なら、モテても浮気なんかに手を染めません。
一方、表面的には幸せな家庭生活でも、肉体的・精神的な満足感できなければ浮気しますし、気配り上手な人ほど浮気はバレにくいもの。
表では円満で幸せな家庭の夫、裏では罪悪感を抱えつつも、背徳感やスリル満点の浮気・不倫生活をエンジョイしています。
・気配り上手で小まめな配慮ができる
・器用な性格
・高収入で自由になるお金がある
という好条件がそろっていれば、浮気でもいいから恋愛したい!なんて女性も必ずいます。
妻に悪いと感じているからこそ、妻の失敗や性格の難点も許せたりと、夫の中の「罪悪感」が夫婦円満になるという、矛盾した関係が生まれてしまうのです。
いつまで経っても男でいたい
結婚してもモテたい、男でいたいと感じる人は結婚しようが関係なく浮気します。
40~50代頃の男性は「更年期」に突入し、男性ホルモンが減少し始めます。
症状としては、
・気分の落ち込みなどの倦怠感
・ストレスに弱くなり、すぐに涙が出る
・思うように眠れなくなる
・動悸を感じるようになる
・汗を異様にかくようになる
など、女性の更年期と同じような症状に悩まされるようになりますが、女性の場合40代になると性欲が高まります。
一方更年期の男性は、性欲が衰えます。
男性ホルモンである「テストステロン」は、卵巣で作られますが、20代が一番のピーク。
40代になると男性ホルモンが少しづつ減り始めていき、加齢やストレスが原因でさらに下降していくと、更年期障害が起こってきます。
男性にとって加齢による精力減退は、男としての自信をゆるがす大問題。
更年期障害におちいった男性が奮起するのが、妻とは違う相手との浮気です。
相手が変われば気持ちも一新され、新鮮な気持ちになり、セックスすると気持ちや性欲も盛り上がり、浮気相手にのめり込みます。
更年期障害で落ち込んでいた分、気持ち・性欲一新され、性生活が充実した結果、勢いで妻に離婚を突き付けるパターンも・・・
ところが勢いで離婚してみても、相手に慣れてしまえば以前と同じような状態に戻ります。
4~50代になり、年若い女性に夢中になったあげく、熟年離婚する夫婦にありがちなパターンです。
夫の気持ちを妻に向かせるには?
怒りを静め、冷静な気持ちになる
夫の浮気を知った時点で、怒りや悲しみが一気に押し寄せますし、ひたすら怒りを夫にぶつける事以外できず、冷静な思考状態ではいられません。
浮気している夫への怒りが燃えている時は、夫の気持ちを引き戻すどころではありませんから、少なくとも2~3週間はよく考えてから話し合いを持ってください。
心が傷付いた気持ちのまま、夫の気持ちを向かせようとしても、途中でケンカになり結局離婚問題にまで発展してしまいます。
すぐに夫の心を引き戻そうとするのではなく、友達に相談し、なぐさめてもらいながら、夫への想いを再確認しましょう。
自分の心の傷が癒(い)えた時、夫への好きな所、愛情が再確認できたと感じた時、改めて夫と向き合ってくださいね。
家庭内での夫の居場所を作る
浮気がバレた夫にとって、自宅は、この世で一番居づらい場所になり果てています。
浮気した夫の心を取り戻したい場合には、家庭内の雰囲気をぎくしゃくさせるのは、絶対NG!
夫に朝や帰宅時のあいさつもせず、食事も作らないなど、明らかに浮気がばれる前に比べ扱いが違っていれば、ますます心の距離が離れます。
浮気をした罰として、わざと冷たく突き放そうとする人もいますが、今でも浮気相手に心残りがありそうな場合は完全なる逆効果
です。
夫の気持ちを自分に引き戻したいなら、浮気が発覚する前と変わらぬ、何の変哲のない態度で、何事もなかったかのように笑顔で振る舞い続けましょう。
ただし、浮気した理由や原因について徹底的に話し合った翌日でないと、なしくず的に日常生活に戻ってしまいます。
「あれ、こんなもん?」
と夫が拍子抜けすれば、ほとぼりが冷めた頃に再び浮気に走る事が多くなるので要注意です。
当たり前という思い込みを捨てる
夫は家族の為に働いて当然だし、妻と子供を養うのは男の義務!
なんて思い込みを抱えたまま夫に接していたなら、夫が家庭内に不満を抱えるのも当然の事です。
確かに主な収入源を稼いでくるのは世帯主である夫に頼る家庭が多いですし、結婚し家庭を持つと決めたからには、家族の為に働くのは義務でもあります。
なのに「男なんだから稼いできなさいよ」なんて妻に言われる・思われている中で、家族の為に働きたいなんて、果たして思うでしょうか?
「私だって毎日家事や子育てしてるのに、夫からは何のねぎらいの言葉もないじゃない!」
と不満に思うでしょうが、夫に対する「感謝の気持ち」を言葉や態度に表していないからこそ、お互いに
「夫婦なんだから~するのは当然」
と思い込んでしまうと、夫婦共々浮気に走る結果になりかねません。
夫婦と言えど元々は「他人」ですから、夫婦だからと甘え合うばかりでは、お互いの気持ちが伝わりません。
「いつもありがとう」
「今日もお疲れ様でした」
「ゆっくり休んでね」
など、感謝の言葉を積極的に伝えていかないと、夫は自分が一体何のために働いているのかを、見失ってしまいます。
夫にとって自主的に帰りたい場所が「家庭」であるよう、日々感謝の言葉を伝えてください。
夫としても、浮気をした自分を受け入れてくれる妻に罪悪感を感じていますから、感謝の言葉をかけた方が、より心に染み反省もうながせますよ。
コミュニケーションを成立させる
夫婦間のコミュニケーションが不足するようになると、お互いの気持ちが理解し合えなくなり、妻以外の相手に安らぎを求めるようになります。
夫婦でいる事が当たり前になると、グチやご近所の噂話などが多くなりますが、一方的なコミュニケーションでは、会話は成立しません。
仕事で疲れ果て帰って来たのに、妻が一方的にグチばかりをこぼしていては、ストレスばかりが大きくなるばかりです。
日々の不満は小さなものでも、毎日不満ばかりを聞かされれば、
「うるさい」「くだらない話しかしない女だ」
としか思われなくなり、少しづつ夫婦関係が冷めていきます。
夫が帰ってきて早々、グチをこぼし怒りを発散させるより、夫に食事やお風呂でリラックスしてもらってから、夫婦のコミュニケーションを楽む方が効果的。
もちろん夫の機嫌や精神状態をよく観察してから、話を聞いてくれそうかどうか判断しましょう。
夫婦なのに何でそこまで気を遣う必要があるの?と思うでしょうが、夫婦であっても夫の気持ちを尊重し、気遣いながら暮らさないと夫婦関係は上手くきません。
常に「女」でいる努力を
夫婦として生活していると、つい「女」でいる事を忘れてしまい、夫の目の前でだらしない姿を見せてばかりでは、飽きられるのも当然ですよね?
目の前でおならをしても恥じらわず、髪はボサボサ、だらしない服装で文句ばかり言う妻が自分の嫁では、周囲に紹介するのもためらわれます。
外出時にはきちんとしていても、リラックスできる自宅内で女を忘れていては、異性として「かわいい・好きだ」なんて気持ちすら湧きません。
異性として意識し合っていない男女が生活していれば、単なる同居人としか妻を見れなくなるもの。
夫をいつまでも「男」として見つめ、夫のためにおしゃれやメイク・身だしなみを整える事で、男と女としてのバランスが取れていきます。
自宅にいる時でも、朝一番で着替えやメイクをするくせを付けたりと、いつまでも女でいる事を忘れないでくださいね。
夫の浮気を言いふらさない
夫が浮気したショックのあまり、自分の親・兄弟、夫の親、夫の友達にまで言いふらす人がいますが、この方法はやらない方が無難です。
男性はプライドや体面を大切にしますから、親・兄弟・友達にまで自分の浮気を言いふらされるのは、とてもプライドが傷付く行為です。
自業自得じゃない!と感じ、半分復讐的な意味で、親や夫の友達に泣きついては、夫はますます家庭に戻りにくくなってしまいます。
いい歳した男が親兄弟、友達にまで浮気をなじられるのは、余計な怒りや不満を感じる原因にしかならないのです。
どうしても離婚したくないなら、浮気した事実を深く受け止めた上で、夫婦と浮気相手との問題として処理した方が、夫の気持ちを取り戻すきっかけにもつながります。
嫉妬心と上手く折り合いをつける
一度浮気されると、夫がスマホをいじっているだけで、
「浮気相手と連絡を取り合っているのでは」
としか思えなかったりと、自分の一方的な決め付けの想像だけで、自分自身を傷付けてしまうようになります。
勝手な思い込みで、夫に隠れてスマホチェックしている自分も嫌でしょうし、された夫もいい気持ちはしないでしょう。
好きなんだから嫉妬するのも当然でしょうが、強い嫉妬心は夫の心を冷ます原因になります。
夫や浮気相手への嫉妬心をコントロールしたいなら、まずは自分が嫉妬している事実を認めましょう。
・浮気相手と自分を比較しない
・自分に自信を持つ
・私には価値があると考える
・被害妄想的な考えを捨てる
・自分のやりたい事に集中する
など、割り切って考えていかないと、いつまで経っても、怒りや嫉妬心が湧いてくる自分と向き合えません。
一方的に夫や浮気相手に嫉妬心をぶつけ、怒りで夫をコントロールしようとしても、
「心から妻と一緒にいたい」
と思えなかれば、意味がありませんから、嫉妬心で縛り付けようとせず、心に余裕を持てるよう努めてくださいね。
夫をもう一度好きになる
夫の気持ちを妻に向かせたいなら、夫をもう一度好きにならないといけません。
浮気した夫に腹が立つ、傷付いた気持ちに理不尽さを感じているでしょうが、好きでもない人と一緒に暮らすのは、精神的にもつらいものです。
「子供を育てるには夫が必要」
「生活するには夫の経済力がないとダメ」
など、愛情以外の理由で夫の気持ちを取り戻そうとしても、残念ながら気持ちは取り戻せません。
生涯を共に過ごしたいと誓い合った相手に裏切られたのに、再び夫の気持ちを取り戻したいのは、
「好きな人・愛している人」
と一緒にいたいからでないと、夫の心は取り戻せないんです。
夫の気持ちを変える為には、自分の気持ちを日々伝え続けるしかありません。
夫を好きになった理由や良い所、優しい所、夫婦して過ごしてきた思い出から、夫への愛情を示していきましょう。
結婚までしたふたりなのですから、妻から愛情を見せられ、冷たくできる夫はそういません。
浮気が発覚した後の夫婦は、この上ないほど夫婦関係が悪化していますが、妻が今でも夫を愛している事を辛抱強く伝え続けていきましょう。
おわりに
夫の浮気で今後の人生基盤すら揺らぐほど、大きなショックを受けたでしょうが、このまま浮気を見逃していては、夫婦関係は崩れてしまいます。
人によっては夫に強い怒りをぶつけ、浮気相手との関係清算を迫りますが、夫の性格次第では、問い詰められると逃げ出してしまうことも・・・
夫が浮気をする理由はさまざまですが、浮気する背景には必ず原因があるもの。
夫が浮気している原因を十分に理解した上で、夫の気持ちを自分に向かせてくださいね。