「好きだけど別れたい」なんて、理不尽極まりない理由で別れ話を持ち出されるパターンがありますが、好きなら何で別れようなんて言うの?としか思えません。
相手の方も、好きだけど別れたいと伝える矛盾をよく理解していますが、他に伝えようがないからこそ、無茶を承知で「好きだけど」と前置きし、別れ話を切り出しています。
とは言っても、言い出された側は到底納得できませんが、好きだけど別れたいと言われた時は、どんな風に対処すればいいのでしょうか?
好きだけど別れたいと言い出す心理
性格や価値観が違いすぎる
恋愛が終わる理由の中で多いのが「性格」「価値観」の違いです。
付き合う前後は性格・価値観の違いに気付かなくとも、恋愛関係が続けばおのずとお互いの違いに気付き始めます。
好きな相手を受け入れようと一生懸命頑張っても、あまりの合わなさに少しづつ心が悲鳴を上げ始めれば、これ以上嫌いにならないうちに別れた方がいいのでは?と思うようになってしまいます。
性格や価値観は今まで生きてきた中で、見聞きしてきた環境から作り出されてきたもの。
価値観はこれまでの生活環境が反映されやすい為、生まれ育った環境の差でが大きいと、価値観の違いが露骨に現れてしまいます。
・性格や生活習慣の違い
・金銭感覚の合わなさ
・交友関係の多さ&少なさ
・デートについての考え方
・食に関する好み
など、挙げればきりがないほど価値観の差があるもの。
あまりにも違いすぎる価値観の相手と付き合い続けていると、自分の価値観をじわじわと削り取られるかのような、精神的な辛さを感じるようになります。
一緒にいるだけで疲れが溜まるようになれば、恋人の事は好きでも、性格・価値観の違いが受け入れられず、好きだけど別れよう・・・となってしまう訳です。
今は結婚できないから
彼女と結婚したくても、仕事や家庭の事情・金銭問題で結婚できなかったとしたら、好きな気持ちは残りつつも別れるしかありません。
結婚適齢期の女性なら、今現在付き合っている彼氏との結婚を望むでしょうが、さまざまな事情から結婚できない男性もいます。
仕事が忙しかったり、金銭的に結婚する余裕がないようでは、彼女の方から結婚を迫られても、結婚は今後の人生を決める一大決心。彼女の望みを叶えられないなら、別れるしかないと思いつめる男性もいます。
お互い縁がなかったとあきらめられればいいですが、心残りが大きく後々まで引きずり続けてしまう別れのひとつです。
距離が縮まらなかった
遠距離恋愛のような「物理的な距離」や、一緒にいてもどことなくぎこちない等の「心の距離」など、お互いの心理面が原因で好きな気持ちがありながらも、別れ話に発展する事があります。
遠距離恋愛のような物理的な距離の場合、お互いの状況や会いたい時に会えない寂しさ・もどかしさ・会いに行く為の費用等が原因で、別れるパターンが多いもの。
自分の方ばっかり好きな気持ちが大きいと感じると、不安・不満が溜まり続けてしまい、なかなか縮まらない距離に、精神的にも耐え切れなくなります。
恋愛に不慣れで自分を想うように出せず、心の距離がちぢまらない。または過去の恋愛に傷付いていると、本当の自分を出せないまま、恋愛感情を残したままで別れてしまうことも。
お互いについてよく知らないまま、初対面でも話が盛り上がり楽しかったなら、その場の軽いノリで付き合ってしまうと、お互いを傷付けあうだけで終わります。
片思いならひとりで出来ますが、恋愛関係を続けていくには「ふたりの距離感」も大切です。
ケンカが多くうんざりした
お互い好きだったはずなのに、ちょっとした意見の行き違いや嫉妬心から、しょっちゅうケンカばかりしていれば、好きだけどもう離れたい気持ちになっても、おかしくありません。
最初のうちはケンカをしてもすぐ仲直りできますが、何度もケンカが続けばいい加減嫌になり、好きなままでも別れ話が出る事もあります。
付き合っているうちにマンネリ関係になると、恋人の態度にイライラしたり「何でこの人が好きなんだろう」とまで感じるようになりますが、マンネリはふたりの関係に刺激を感じなくなった事で起こるもの。
ケンカの末別れた結果、今でも好きな気持ちに気付かされる場合も少なくありません。
束縛されるのに疲れた
束縛グセのある人は、束縛を「愛情の証」としてとらえていますが、束縛される側としてはそんな理屈は通用しません。
「仕事やプライベートでも、他の異性と話したり、連絡を取るのもNG」
「スマホチェックは当たり前。ラインは即返信して」
「どこで誰と遊んでるのかを知っておきたい」
など、常に好きな人の事を知っておきたい願望が強いと、お互い好きなままでも別れ話に発展します。
好きなんだから何でも知っておきたい気持ちは理解できますが、交際相手のプライベート&プライバシーまで嫉妬心で縛ろうとすれば、反発されるのも当然の事。
心身共に束縛される毎日に疲れ始めると、いくら好きでも束縛されない日々を選ぼうとします。
自分に自信がなくグチが多い
自分に自信がないと、小さな失敗を大げさにとらえ「どうせ~だし」「頑張っても何も変わらない」のようなマイナス思考にとらわれてしまいます。
最初のうちはなぐさめてくれた恋人も、何度も繰り返し聞かされる暗い話にうんざりすれば、好きな気持ちがあっても別れ話を切り出されます。
自分に自信が持てないと「いつか飽きられ、他の人に取られる・振られてしまうかも?」と不安を感じ続けますし、好きな人の行動を監視するように連絡を取り続けたり、束縛するうになりがち。
自分に自信が持てない人は、自分は大切な存在、生きている価値がある存在だと感じる「自己肯定感」が足りない傾向が強いので、ついネガティブなグチばかりをこぼしてしまいます。
恋人としては「そんなことないよ、ステキだよ」と何度言い聞かせても、すぐにネガティブなグチをこぼされては、いくら好きでもうんざり・・・
恋人に甘えるために、わざとグチや不満をこぼしなぐさめてもらおうとする人がいますが、この方法は恋人の気持ちまで暗くしますから、付き合い続けるのも苦しくなってしまいます。
恋愛は一緒にいて明るくポジティブな気持ちになれないと、長続きしないものですから、好きでも耐えきれなくなれば、別れ話を切り出されます。
穏便に別れ話を進めたいから
男性の中には穏便に別れ話を進める為に「好きだから別れよう」と伝えてくる人も、残念ながらいます。
別れ話をされる方もつらいですが、別れ話をする側もつらいもの。
嫌いになった、他に好きな人ができたと切り出し別れるよりも、好きだけど別れたいと言われた方が、ワンクッション置く意味でも、穏便に別れられると感じる人もいます。
もちろん完全に嫌ってはいないから、好きだけど・・・と言うのもあながち間違ってはいないでしょうが、別れを切り出された側としてはモヤモヤした気持ちしか残りません。
愛情の釣り合いが取れない
恋愛感情のつり合いが取れていないと感じた時も「好きだけど別れたい」と告げられる原因になります。
「自分ばかり好きでつらい」
「恋人の愛情が重すぎる」
「愛情表現が少ないし、好かれてるのか分からない」
のように、愛情のつり合いが取れないと、好きであっても付き合い続ける自信を失ってしまうパターンも存在します。
「好き過ぎてつらい・好かれ過ぎてもつらい」
なんて矛盾した気持ちがあると、思いつめすぎ突発的に別れ話を告げられかねません。
好きだけど別れたいと言われた時の対処法
恋人の話をじっくり聞く
いきなり「好きだけど別れたい」と切り出されれば、誰だって感情的になるかと思いますが、そんな時こそ冷静に対処しないといけません。
感情的になればその場でケンカになりますし、言い争いになればその場の雰囲気は一層悪化。
なぜ好きなのに別れたいのか、他に別れたい理由があるかなど、冷静な気持ちで話し合う姿勢がないと、今後のふたりの関係が危うくなってしまいます。
別れを踏みとどまる・復縁するにしても、恋人が別れたい本当の理由を理解しておかないと、しっかりとした対処ができません。
理由をたずねたとしても、本当の理由を言ってくれるとは限りませんし、あれこれ理由をつけて本音を言いたがらないかもしれませんが、本当の理由を聞き出す為には、
・本当の理由を説明してくれたなら、別れてもいい
・別れたい理由を知り改善させたい
・もし傷付けていたならちゃんと謝りたい
のように、別れたがる理由をしっかりと理解したい気持ちを伝えましょう。
もしまだ好きだと言いながら、具体的な別れの理由を言ってくれないなら、別れたい理由を言えば傷付ける、もめたくないと感じている可能性があります。
一方本当に好きな気持ちが残りながらも、別れを選ぼうとしていると分かったなら、今後どうすればいいかも見えてきますよ。
原因が自分にあれば丁寧な謝罪を
別れの理由の中に、あなた自身への不安・不満があったなら、文句やいい訳をするのではなく、素直に謝罪をしましょう。
「でも~だし」「〇〇だってあの時~だった」
のようにいい訳ばかりしては、謙虚さのかけらもありませんよね?
ここで反論すれば、恋人はあなたの人間性まで疑い出し、気持ちはますます離れていきます。
性格的に素直になれない、謝るのはカッコ悪いと感じる人もいるでしょうが、これまでも自分が原因のケンカや言い争いがあったのに、謝らずあいまいな仲直りを繰り返していませんでしたか?
意地っ張りな性格を恋人が知っていようと、我慢には限界が必ず来ます。
好きな気持ちがあっても、怒りが愛情を超えれば別れ話をされますから、まずは丁寧な謝罪から始めてみましょう。
今の素直な気持ちを伝える
好きだけど別れたいと聞かされた時の、素直な気持ちを伝えてみましょう。
伝えると言っても不満や怒り・不安ではなく、純粋な「悲しみ」や「つらさ」「さびしい気持ち」を感情的になりすぎないよう、今でも好きな気持ちを伝えていけば、恋人の心にも響きます。
素直な気持ちから出た言葉には説得力がありますし、感情的な言葉ではなく、心の底から湧き上がる気持ちが伝われば、元サヤに戻れる可能性も高まります。
ただしその時、泣いたり未練がましい言い方をすると、精神的な負担や罪悪感を大きくするだけですから、泣いてすがるのだけはやめてくださいね。
少し距離を取り様子を見る
好きだけど別れたいと突然言い出されると、さすがにパニックになり
「別れたくない!」「何で好きなのに別れるなんて言うの?」
と恋人を責めてしまうでしょうが、思い切って少し距離を取ってみるのもいいでしょう。
好きだけど別れたいと言われても、別れるなんて耐えられないと感じるでしょうが、今のままでは恋人の気持ちを取り戻せません。
それなら覚悟を決めて、少し距離を取り恋人の様子を見守る方向に、考えを方向展開しましょう。
別れたいと言われた原因が「価値観」や「性格の不一致」なら、相手との連絡を断ち切り、顔を合わせない期間を作ってみれば、忘れていた気持ちや未練も湧きやすくなります。
比較的長く付き合っていた間柄で、恋愛関係にマンネリした結果別れを切り出されたなら、気持ちを冷ます為にも距離を置いた方が、上手くいく可能性もありますよ。
不満や別れた理由を改善させる
よく考えれば分かる事ですが、ふたりの関係を改善させたいなら、別れた理由を改善させる必要があります。
好きだけど別れようと言い出されたからと言って、全く不満がない訳ではないでしょうし、別れた理由があるなら、改善させないと復縁は難しいでしょう。
どんなに仲良い恋人同士でも、何らかの不満があるもの。再び相手の気を引きたいなら、自分の中にある欠点・短所を改善しないといけません。
今まで恋人に依存しきっていませんでしたか?
恋愛関係に甘え、わがままや不満をぶつけた事は?
など、今までの関係を見つめ直していくと、自分の欠点が良く見えてきますから、自分自身に磨きをかけ、好きだけど別れたいと言った事を後悔させてくださいね。
友達になり復縁の機会を待つ
好きだけど別れたいと告げられた言葉が本当ならば、友達になり復縁の機会を待てば、復縁できる可能性も高まります。
別れた原因にもよりますが、友達としてそばにい続ける事は、復縁への大きなメリット。
・ケンカの末別れたカップルよりも連絡は取りやすい
・適度な距離感を取れば、元彼・元カノの良さを再確認できる
・前向きな変化にも気付きやすく、再び好意を持ってもらいやすい
など、友達としていられるだけで、大きな収穫を得られます。
ポジティブで前向きな自分になる為に、ファッションやメイクを変えイメチェンする、ダイエットするなど、友達に戻った相手が素敵に変わっていく姿を見ているだけで、未練は湧いてくるものです。
別れた相手が以前より素敵になれば、もったいないと未練が湧けば取り戻したいと感じるようになりますよ。
おわりに
「好きだけど別れたい」と言われた時の衝撃が落ち着いた後は、今後どうすべきなのかをよく考え行動していけば、ふたりの関係をもう一度修復できる可能性も残されています。
好きな気持ちを残しつつ別れた関係なら、まだまだ気持ちを取り戻せるチャンスは十分にありますから、
・冷静さを失わない
・決して否定せず黙って相手の話を聞く
・今自分の心の中にある純粋な気持ちを伝える
・別れの理由を改善させる
・すぐによりを戻せなくても、友達ポジションを確保する
話し合いでよりを戻せればいいですが、好きだけど別れたいと言い出すくらい切羽詰まっているのですから、そう簡単に対処できる問題ではないでしょう。
ふたりの関係を仕切り直す為にも、一旦別れを受け入れてから「友達」としての関係を仕切り直し、新しい関係再スタートさせましょう。
自分の一方的な気持ちを押し付け、相手の気持ちを変えようとするのではなく、自分を変える努力を重ねていけば、ふたりの関係を変えてくれるはずですよ。