カップのクイーン(杯の女王)[Queen of Cups]

カップのクイーン

美しい水色のドレスを着たクイーンが腰かけています。

手に持っている大きなカップには美しい装飾が施されており、他のカップとは違ってふたも付いています。

クイーンはふたのついたカップをじっと見つめ、まるで中身を透視するかのように、また睨んでいるようにも見えます。

これはカップ自体が女性特有の受容性を表すと同時に、ふたがついていることで簡単には受け入れないことや、ふたをつけて中身を守るという意味も持ち合わせています。

美しく装飾されたカップは、あくまで表面的なものを意味します。

中身が見えないことや、ふたのついたカップを見つめるクイーンの様子から、奥に隠された真実を読み取ろうとする女性の鋭い直観力、洞察力を示します。

特にカップは水の属性であり、感性や感情の分野です。

さらにクイーン自体も水の属性であることから、小アルカナの中では一番情緒的で愛情深いカードとなります。

精神世界の感受性も強く、相手を理解し包み込むような寛容さを持っています。

この性質は非常に母性的であるため、家庭の母の位置を示します。

家事と子育てにいそしむ専業主婦のようなイメージとなります。

カップのクイーンの正位置のキーワード

家庭的な女性、献身的、良妻賢母、情け深い人物、世話好きな女性、未婚女性、強い感受性、内向性、思いやり、過保護、慈悲深い、安らぎ

カップのクイーンの逆位置のキーワード

繊細過ぎる、排他的、依存心が強い、気まぐれな女性、えこひいきする人、感情に溺れる、多情、独占欲、内向的すぎる、自分を出せない

カップのクイーンの正位置

カップのクイーンの正位置の意味

カップのクイーンの正位置は「家庭的な女性」「献身的」「良妻賢母」「情け深い人物」「世話好きな女性」といったキーワードとなります。

既婚者のようなイメージの一方で、カップのクイーン自体は女性の処女性を表すため、「未婚女性」という意味ととることもあります。

またこのような女性の特徴である「強い感受性」「内向性」「思いやり」「過保護」「慈悲深い」「安らぎ」といった言葉もキーワードとして強く示されます。

他にも「芸術性」「芸術を愛する」「芸術に対する理解」といった芸術に関するキーワードもあります。

【カップのクイーンの正位置】恋愛・対人関係

カップのクイーンの正位置は、相手からの告白を受け入れたり、恋愛の成就を意味しています。

豊かな表現力で恋愛を充実させることができるでしょう。若い恋人や美しい人という人物像となります。

思慮深く、関係を簡単には許さないような姿勢もあります。

恋愛が成就した後は、二人の愛を長く守っていけるような関係となります。

恋愛はどこかロマンティックであり、俗っぽさはなく美しいものとなります。

対人関係では、相手の考えを読んだり感情を気遣ったりできるため、人から安心感を持たれ信頼を得ることができます。

面倒見が良く、年代の違う相手や異性からも支持されることが多いようです。

このことから悩み事の相談を受ける事が多いでしょう。

もし対人関係に悩みがあるなら、一度相手を受け入れてみましょう。

自分の感情を守るあまり相手を受け入れられないこともあります。

相手の心を読んで周囲の状況なども理解できれば付き合いが楽になります。

【カップのクイーンの正位置】結婚

カップのクイーンの正位置は、結婚することで心が落ち着き、穏やかな結婚生活を送ることができます。

パートナーとの生活を大切に守り、献身的に愛情を注いでいくでしょう。

結婚後の生活で実現したい夢があれば、一緒に叶えていくことができます。

パートナーが支えてくれるので、安心して実現のために力を注ぎましょう。

一方で、二人の生活ばかりに目を向けてしまうと、だんだんと周囲が見えなくなり社会的な視点が持てなくなります。

そうならないように、冷静に物事を観察したり、様々な角度から考えて判断するように心掛けると良いでしょう。

変化を求めない気持ちから変化のきっかけを否定しがちなので、多少の変化は受け入れる姿勢も大事です。

【カップのクイーンの正位置】仕事

カップのクイーンの正位置は、感情に触れるような仕事に向いています。

カウンセラーや看護師のような相談に乗る仕事や、女性向けのファッションの仕事は流行や好みを敏感に察知できます。

面倒を見ることが苦ではないため、介護系でも良いでしょう。芸術関係も向いています。

仕事場では後輩や同僚の面倒見が良く、職場でも癒しの存在となれます。

攻めの姿勢ではないので営業成績で群を抜くことはできませんが、人とのいさかいがなく、チームで行うプロジェクトは順調です。

ただし意見を言えない性格でもあるため、プレゼンは通りにくいかもしれません。

【カップのクイーンの正位置】金運

カップのクイーンの正位置は、資産や貯金などのお金に関する希望を少しづつ形にしていくことができます。

派手にお金を使う事はありませんが、人知れず努力することで着々と実現に近づくでしょう。

長く努力を重ね、現実のものとしてください。

貯蓄は長期間を予定し、お金が出て行かない方法を考えてみましょう。

カップのクイーンの逆位置

カップのクイーンの逆位置の意味

カップのクイーンの逆位置は感受性の強い女性のマイナス面を表す言葉となるため「繊細過ぎる」「排他的」「依存心が強い」「気まぐれな女性」「えこひいきする人」「感情に溺れる」「多情」「独占欲」といったキーワードとなります。

お節介すぎる母親のようなイメージのキーワードとなる一方、「内向的すぎる」「自分を出せない」といったキーワードもあります。

人物像が母親に近いものであることから、本人や相手のマザーコンプレックスを示すこともあります。

このように自覚していなくても母親からの何らかの影響を示すこともあります。

【カップのクイーンの逆位置】恋愛・対人関係

カップのクイーンの逆位置は、相手との距離が近過ぎて恋人に依存的になっているようです。

自分を受け入れて欲しいという思いが強すぎるため、相手の気持ちを理解できていません。

自分をしっかり客観視して、一度この関係を見直しましょう。

また、浮気癖のような多情な態度が相手を困らせてしまっています。

恋多きことは一概に悪いとは言えませんが、誠実さをもって相手との関係を見つめ直しましょう。

他にも、恋に傷ついて心を閉ざしてしまっているような場合もあります。

いつまでもその状態でいたのでは進歩はありません。

そして感傷的であるがゆえに、実際の心の傷よりも大きくとらえてしまい、悲劇のヒロインとなっていることもあります。

おおげさな感情から冷静さを取り戻すことで恋愛にチャンスが巡ってきます。

対人関係では、カンには優れているものの被害者意識が強いため、相手によっては離れていってしまいます。

マイナス思考をやめて相手とべったりするような友人関係を見直せば改善されるでしょう。

適度な距離も必要であると理解し、距離感を学びましょう。

グループ内では気まぐれさが目立ち、あまり信用されないところもあります。

感情に任せて行動したり友だち付き合いをしたりするのもほどほどにしておきましょう。

【カップのクイーンの逆位置】結婚

カップのクイーンの逆位置は、相手に愛されたいという願望のために結婚を望む傾向にあります。

しかし「愛されたい」「独占したい」といった相手への依存心は、心の自立が出来ていない証拠です。

同じように自立心のない相手が寄ってきますので、良い関係とは言えません。

【カップのクイーンの逆位置】仕事

カップのクイーンの逆位置は、仕事に感情を持ち込んでうまく流れて行かないようです。

特に女性が多い職場では自分が上になろうとして、仕事とは違ったことで争ってしまいます。

筋を通すことやビジネスライクに考える事を学びましょう。

その想いを口に出す出さないに関わらず、感情に流され過ぎないようにすることが大事です。

【カップのクイーンの逆位置】金運

カップのクイーンの逆位置は、感情に任せてお金を使ってしまいがちです。

特に自分を甘やかすためだけに無駄な浪費を行いそうです。

もし支出が衝動的であれば、使う前に一度考え、使う理由をきちんと自分で自覚しましょう。

何か好きな物を収集するために大きな支出を平気で行ってしまうかもしれません。

収集癖は悪いものではありませんが、収集するのは時と場合によると考えましょう。

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