ペンタクルの2(硬貨・コイン)[Two of Pentacles]

ペンタクルの2

青年がふたつのコインを操っています。ふたつのコインは1本のひもの中にあり、まるで道化師がジャグリングしているかのようです。

このひもが無限を表すマークであることから、この動きに終わりがないことを意味しています。

青年は絶えず変化をさせながら絶妙な操作を行い、優雅なダンスをしているかのようです。

変化の継続が安定であることを示しています。

青年にはいくつもの変化に対処できるだけの力があることを意味しています。

彼は変化を起こしながらも、ジャグリングを楽しんでいるようです。

このカードはたとえ変化が起こっても、楽しみながら対処していけることを示します。

2という数の性質上、ふたつあるもののバランスを取るという意味があります。

青年の変化の対処やものごとのバランスをテーマとし、臨機応変に対処することが求められます。

背景には、荒波に翻弄される船が見えます。船もまた2隻であり、波を超えて行く様子から人生のアップダウンを表します。

荒波であってもそれを乗り越えることに喜びを感じるような、変化を楽しむ生き方を表現しています。

ペンタクルの2の正位置のキーワード

変化、繰り返し、やりとり、日課、柔軟性、交流、適応能力、スムーズに前進する、マルチタスク、高揚する気持ち、遊ぶ時間

ペンタクルの2の逆位置のキーワード

アンバランス、適応困難、柔軟性に欠ける、流される、疎通できない、対処できない、楽しんで対処できない、見せかけの楽しみ、偽りの喜び

コインの2の正位置

ペンタクルの2の正位置の意味

ペンタクルの2の正位置は青年がふたつのコインを操る様子から「変化」「繰り返し」「やりとり」「日課」といったキーワードとなります。

その様子やふたつある物を同時に動かす「柔軟性」「交流」「適応能力」「スムーズに前進する」「マルチタスク」といったキーワードにもなります。

あくまで楽しんで全てを行っており、動的な意味合いの強いカードです。

動かすことで安定し、安定させることを喜んで行っています。

「高揚する気持ち」「遊ぶ時間」といった意味も隠されています。

【ペンタクルの2の正位置】恋愛・対人関係

ペンタクルの2の正位置は、こまめな連絡の取り合いをすることで気持ちが通じ合うような関係を示します。

短いメールのやり取りをすることで意思の疎通ができるでしょう。

他にも互いの時間を尊重しながら短時間だけでも会って話すことで距離が縮まります。

知り合ったばかりや現在恋愛が必要ないのに付き合いを続けている場合は、享楽的な恋を意味します。

ただ楽しむだけの恋愛であり、発展を望んでいません。

気晴らしのようなものとなります。

対人関係では、数は多くなくても意思の疎通ができる良い仲間に恵まれます。

お互いの違いを楽しむ者として良い付き合いができるでしょう。

複数の仲間がいる中で個々を尊重し、べったりしない付き合いができます。

困った事があれば、その出来事に対処できる仲間を適切に選び協力を仰ぐことができます。

意見の交換を行うことでより良いものを求めるための意見の出し合いができます。

【ペンタクルの2の正位置】結婚

ペンタクルの2の正位置は、良い結婚生活が続く暗示です。

パートナーとはお互いに個でいることを尊重でき、かつ一緒にいることをお互いが望むような良い距離感を持って過ごせる相手となれます。

毎日は大きな変化もなく大した刺激もないように感じますが、少しの変化にも揺らがないお互いの絆があるからこそそのように感じるのです。

もし相手が不調であったり感情的であっても柔軟性を持って対処できるため、バランスの良いふたりと言えるでしょう。

もし恋人が今までに数人いてそれでも誰も結婚に至らなかったのであれば、恋愛に発展性を望まず、お楽しみとして付き合っていたからかもしれません。

気晴らしのような不誠実な恋愛よりは婚活をして結婚に照準を合わせる事も大切です。

【ペンタクルの2の正位置】仕事

ペンタクルの2の正位置は、一人で全てを抱えるのではなく、仕事を分散させて進行させたり、状況に応じて必要なものを選ぶようなやり方でスムーズに進むようになります。

全て同じようなやり方ではなく、時と場合によってやり方を変えることで良い結果を生みます。

臨機応変を忘れずにいましょう。

転職を希望しているのであれば、貿易関係や人と積極的に交流するような仕事が良いでしょう。

変化に対応していく能力をうまく発揮できます。

【ペンタクルの2の正位置】金運

ペンタクルの2の正位置は、資金繰りが必要となります。

収支のバランスを取り、金銭の管理を慎重に行う必要があります。

お金を使わずに済むのであれば自分が動いてその分を補いましょう。

何もせずじっと動かずにお金で解決することは適切ではありません。

無理にお金の力で道を開いたり解決させようとしても思い通りにはならないでしょう。

お金の使い道に柔軟性を持ち、たとえ一時的に減ってしまったとしても有意義な使い方を選びましょう。

コインの2の逆位置

ペンタクルの2の逆位置の意味

ふたつのものを操るのが難しくなることからペンタクルの2の逆位置は「アンバランス」「適応困難」「柔軟性に欠ける」「流される」「疎通できない」「対処できない」といったキーワードとなります。

上手に操れないため、同時進行が難しくなります。

また楽しめない様子から「楽しんで対処できない」「見せかけの楽しみ」「偽りの喜び」という意味ととることもあります。変化を楽しむような余裕がない様子を示します。

【ペンタクルの2の逆位置】恋愛・対人関係

ペンタクルの2の逆位置は、連絡がなかなかつかず恋人との意思疎通ができません。

タイミングが悪くリアルタイムで通じません。長い付き合いであればマンネリ化しているとも取ることができます。

お互いにストイックさはなく相手を優先する気もないため、距離を積極的に縮めようとはしません。

もしお互いに心がいっぱいいっぱいであると感じるのであれば、休息をとった方が良いでしょう。

余裕のない無理な付き合いは一旦休止し、バイタリティーが戻ってきたらまた交流を再開しましょう。

対人関係では、仲間同士の付き合いに楽しさを見出せない状況です。

しかし付き合いを切るような意思表示もできないため、偽りの笑顔で付き合うような関係です。

縁を手放すことが必要とはなりませんが、偽りの喜びは自分に不利益です。

楽しめないのであれば、心の休息も必要です。一人静かに過ごす時間を意識して取ってみると良いでしょう。

【ペンタクルの2の逆位置】結婚

ペンタクルの2の逆位置は、結婚について考えること楽しくない様子です。

結婚についてストイックになっているのであれば、一旦その考えをやめて楽しいと思えることから始めましょう。

将来を考える時も、自分のやりたいことや理想を思い浮かべ、そのための自分磨きをしていきましょう。

結婚すれば独身時代とは大きく変化し、全てが違ってきます。

それを楽しみながら受け入れることができればパートナーもおのずとみつかるでしょう。

独身時代からの生活を変化させたくない、収支を変えたくない、相手に合わせたくないと思ううちは難しいのかもしれません。

【ペンタクルの2の逆位置】仕事

ペンタクルの2の逆位置は、毎日変化のない状況に飽き飽きしています。

ルーティンワークでありながら気が乗らず、小さなミスも多くなるでしょう。

自分の希望は一人静かに働くことであるのに対して、現状は複数の人で和気あいあいとしているため、自分に合わない雰囲気に楽しみを見出せないようです。

もし自分の能力に気付いているなら、方向転換をして良い変化を求めてみるのも良いでしょう。

特に労働と報酬がアンバランスで不満を抱いているのなら、転職も悪くありません。楽しめる仕事を見つけましょう。

【ペンタクルの2の逆位置】金運

ペンタクルの2の逆位置は、金銭的な悩みがある場合、借金はしない方が良いでしょう。

必要な時にお金が作れないということは、後からであってもお金を作ることはできません。

借金することで急場をしのいでも、後から苦しむ事には変わらないのです。

頑固に支出を抑えようとすると、楽しめないばかりかかえってバランスが取れず良くありません。

楽しむ時にはある程度の出費を想定し、抑えるところは抑えるというやり方でお金を循環させ、バランスを生み出すことができます。

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