ペンタクルの9
ぶどうがたくさん実る豊かな庭園で女性が小鳥を手に乗せています。
とても優雅な雰囲気ですが、手に乗せた小鳥を良く見ると、狩猟用の鳥である事が分かります。
優雅な雰囲気にはいささか似つかわしくないようですが、この小鳥は女性に秘められた野心や本能を表すとされます。
また、上流階級の女性の定番の趣味が鷹狩りであるため、より優雅さを表しているとも捉えることかできます。
彼女の優雅な暮らしは、生まれつきのものではありません。
何もせず最初から手に入ったものではなく、彼女の努力で手に入れたものです。
だからこそ彼女はより暮らしを、そして人生を楽しむことができるのです。
遠くに見える多きな屋敷はこの地を管理している領主の家です。庭の広さを物語ってはいますが、捉え方によっては彼女が管理されている、とらわれているとも読むことができます。
同じようにこの小鳥も「鳥を飼って狩猟を楽しむほど優雅な生活」ととるか「鳥のようにとらわれている」ととるかは質問や占者にとって違って来るでしょう。
小鳥を彼女自身だとすると、壁や囲いがないことからこの場所を好んで止まっていると考えることができます。
しかしそれは食べ物や可愛がる人がいるからです。
豊かな環境がなくなれば他の所へ飛んでいくこともできるので、彼女自身も豊かな環境があるからここにいると捉えることができます。
この豊かさの背景には管理している領主がパトロンになっていることが示されています。
ペンタクルの9の正位置のキーワード
ゆとり、優雅、華やか、女性の成功、幸せな結婚、玉の輿、後ろ盾、夢の実現、出世
ペンタクルの9の逆位置のキーワード
浪費、出遅れ、利益優先、打算的、贅沢
ペンタクルの9の正位置の意味
女性の様子からペンタクルの9の正位置は「ゆとり」「優雅」「華やか」「女性の成功」といったキーワードとなります。
そしてそこから「幸せな結婚」「玉の輿」「後ろ盾」「夢の実現」「出世」といった言葉が生み出されます。
コインであることから物理的な富を示していますので、お金や仕事の支援、成功を意味する部分が大きくなります。優雅な生活は成功の賜物です。
【ペンタクルの9の正位置】恋愛・対人関係
ペンタクルの9の正位置は、応援してくれたりバックアップしてくれるような恋人との関係性や巡り合いを示します。
相手がいることで自分がより良く見え、自分にとっても心地良い関係です。
相手に愛されていることが実感できるため、とても幸せな気分になれるでしょう。
相手が自分の願いを聞き入れてくれる望ましい関係性です。
もし恋人がおらず出会う可能性もなさそうであれば、自分に自信を持って求めるための行動を起こすことが必要となります。
現状に満足せずに希望を叶えるために動きましょう。
対人関係では、同じ立場で一緒に一から何かを作る仲間、というよりも、自分を支援してくれる目上の人や応援してくれる相手を意味します。
同僚というよりも上司に近く、良き理解者として後ろ盾をしてくれます。
このような関係性を築けるため、より自分の力を発揮でき成功へ近づくことができるでしょう。
【ペンタクルの9の正位置】結婚
ペンタクルの9の正位置は、婚約やプロポーズを意味します。
相手に愛されて幸せな結婚ができる暗示です。
相手は経済的に安定した人物であるため、結婚後はお金に苦労しない生活ができそうです。
玉の輿となる場合もあります。実に幸せな展開ですが、今まで努力してきた自分の力と言えるでしょう。
結婚後は家や結婚相手が後ろ盾となってくれます。
もし理想的な生活があるのなら、叶えられる暗示です。
ひとりではどんなに頑張っても手に入らなかったものが手に入るようになる可能性もあります。
【ペンタクルの9の正位置】仕事
ペンタクルの9の正位置は、女性的なセンスや女性の得意とする分野での活躍が期待できます。
美容関係などはまさにそうです。転職を考えているのなら、女性の分野の仕事で成功するでしょう。
女性実業家となったり縁を持つと良いようです。
後援者やバックアップしてくれる人を得られる暗示です。
仲間の中でも力のある人や上司、経営者などに助けられて実力が発揮できる場所を提供してもらえます。
経済的な支援があり、お金の悩みを解決できるでしょう。
【ペンタクルの9の正位置】金運
ペンタクルの9の正位置は、とても良いお金の流れの中にいます。
自分が今まで長く努力してきたことが実り、お金となって自分に返ってきています。
そして自立を支援してくれる人が現れ、あなたを助けてくれます。
そのおかげでますますお金を得やすくなるでしょう。
今後手に入るお金はバックアップしてくれる人のおかげではありますが、その人を引き寄せたのは自分の努力の賜物であることを知って、さらに努力を続けましょう。
ペンタクルの9の逆位置の意味
優雅な生活の背景には努力を怠らなかった過去がありますが、逆位置の場合は努力を面倒に思ったり努力が実らなかった様子を表します。
ペンタクルの9の逆位置は「浪費」「出遅れ」「利益優先」「打算的」「贅沢」といったキーワードとなります。
楽して儲かることを考えるような、純粋な努力が欠如しています。
【ペンタクルの9の逆位置】恋愛・対人関係
ペンタクルの9の逆位置は、愛人やお金を介した愛情を示します。
自分を輝かせないような恋愛関係であり、お金や社会的な地位の力を失えば去っていってしまうような関係です。
金の切れ目が縁の切れ目という表現がぴったりです。
また、誘惑する相手を表すこともあります。今まで受けていたたくさんの愛情を失うという意味を表すこともあります。
対人関係では、仲間や自分の後援者を失う暗示です。
自分を引き立ててくれた相手は、自分にお金がないと分かるやいなや離れて行ってしまいます。
仲間と呼べるような純粋な気持ちはなかったのです。色気を求めるパトロンやスポンサーを意味することもあります。
【ペンタクルの9の逆位置】結婚
ペンタクルの9の逆位置は、愛情がなくなることによる結婚生活の破綻を意味します。
離婚とならなくても愛情ではなくお金や生活面でつながっているだけの状態です。
結婚している相手との愛人関係を意味することもあります。どちらにしてもお金を渡すような関係です。
もし婚活の最中であれば、贅沢を望み過ぎている可能性があります。
相手をパートナーではなくパトロンや財源として見てしまっているため、幸せな結婚からは遠ざかっている状態です。
打算的過ぎるのもよくありません。一人であっても経済的な自立を目指したほうが良い相手が見つかるでしょう。
【ペンタクルの9の逆位置】仕事
ペンタクルの9の逆位置は、公私混同が目立ち、職場などで非難されてしまいます。
また仕事であるのに色気を武器として使っているため、きちんとした仕事を行えていません。
職場としては困った存在となっています。
もし転職を考えているのなら、きちんと自立できるような仕事の仕方をしましょう。
どんな仕事でも楽して稼げるものは一つもありません。
少ない仕事でたくさん儲かるものばかりを探していては良い職場とは巡り合えないでしょう。
【ペンタクルの9の逆位置】金運
ペンタクルの9の逆位置は、自分を支えたり応援してくれるような協力者を失う暗示です。
この協力者のおかげで得られていたお金の流れが細くなっていきます。
また、お金に関する陰謀に巻き込まれ、出ていくお金が増えたりトラブルに書き込まれる可能性があります。
借金の肩代わりをしないようにし、お金ばかりに執着しないことが大切です。
マイナスは最小限に留めるよう気を付けましょう。