ペンタクルの6
真ん中の赤い服の男が膝をついている男に施しを行っている様子が描かれています。
天秤を持ちコインを渡している姿は、天秤で渡す相手やコインの数を見定めているかのようです。
また左の黄色い男は施しを受けていますが、右の水色の男はまだ待っているようです。
ペンタクルの6のカードは現実的な調和を表します。背景に街が見えていることから、街での成功者が施しを行っていると読むこともありますし、一方で社会の調和とはこういう姿であるという意味と捉える場合もあります。
金銭や物質的に「持っている者」と「持っていない者」を明確に分けることができないのがペンタクルの6のカードです。
どちらも一人の人の側面であるとされています。
それは雇用関係や上司と部下などの関係と同じように、両方向から見た関係となり、金銭を介して対等であるという考え方となります。
描かれた男たちの立場が逆転しても、金銭などを介して互いに支え合う関係であると言えます。
物事の両面を1枚で表しているため、正反対の意味のカードはありません。
その意味が物質的か精神的か、金銭か肉体かを決める時は一緒に出たカードを参考にして決めると良いとされます。
ペンタクルの6の正位置のキーワード
公平、交渉、対等、バランス、契約成立、商取引、援助
ペンタクルの6の逆位置のキーワード
チャリティ、慈善、恵み、贈り物、寛大、繁栄や満足
ペンタクルの6の正位置の意味
与える者と受け取る者の関係を示すペンタクルの6の正位置は「公平」「交渉」「対等」「バランス」といったキーワードとなります。
そこから転じて「契約成立」「商取引」「援助」といったキーワードにもなります。
また慈善的な意味の強い「チャリティ」「慈善」「恵み」「贈り物」といったキーワードも含まれます。
施しを行う男が成功者であることから「寛大」「繁栄や満足」といった成功者の特権のような意味にもなります。
【ペンタクルの6の正位置】恋愛・対人関係
ペンタクルの6の正位置は、お互いに支え合い信頼し合う関係を指します。
ある時は一方が助け、またある時はもう一方が手を差し出すといった、心に偽善のない対等な関係を築いていけるでしょう。
恋人は二股など浮気の心配はなく、行動を通して思いやりを感じるような、信用できる人物です。
また、紹介者を通して知り合うような相手となります。
現実的な立場を重視するカードとなるため、最初は社会的立場で出会うような職場恋愛を意味することもあります。
対人関係では、仲間同士の調和がとれていることを表します。
利己的な行動はなく、お互いが困った時に手を差し伸べ合って絆を結んでいるような理想的な関係です。
与えすぎない、お節介し過ぎないという暗黙のルールも両者が納得して守っているような関係です。
もし仲を深めたい相手がいるのなら、一歩踏み出してみましょう。
対等を意識することで良い関係となります。寛大な心で相手を受け止め、対等な距離でいられれば一番心地良く付き合うことができます。
【ペンタクルの6の正位置】結婚
ペンタクルの6の正位置は、結婚相手とは良い関係を築けています。
信頼関係があり、お互いを思いやり大切にしているような関係です。
相手に気遣いばかりしている他人行儀ではなく、何かをしてもらっても恩義を感じることのない、信頼に基づいた、踏み込んだ関係となっています。
もしこの関係をまだ築けていないのであれば、あと一歩踏み込んだ関係を目指しましょう。
けして主従関係ではなく、社会的にどんな立場であっても相手を一人の同じ人間として見るような対等な関係となることが必要です。
結婚関係において「食わせる」「食わせてもらう」という言い方をしますが、実際には対等であることを忘れてはなりません。
【ペンタクルの6の正位置】仕事
ペンタクルの6の正位置は、もし就職を希望しているのなら無事に雇用される暗示です。
頼りになる人に紹介してもらえることもあるようなので、信用できる知り合いや人材派遣会社に登録してみると良いでしょう。
仕事では、お互いに良い条件で取引が成立することを表します。
適切な量の仕事と報酬は誰に対しても失礼になりません。今後も良い取引となるでしょう。
このような対等の関係を組めるという才能があることも意味します。
【ペンタクルの6の正位置】金運
ペンタクルの6の正位置は、恵みを得ることができます。
主に金銭に関わることですが、必要な分を正当な手続き等を経て手に入れられます。
不正や不必要なものは手に入りません。
もし生活のためのお金に困っているのなら、ただお金が手に入るのではなく、必要なお金を稼げるだけの仕事が見つかることになります。
これは契約という関係がそこにあり、ただもらうだけではなく働いてお金を受け取る全くの対等な関係が提供されるということです。
もしお金に余裕があるのなら、寄付したり慈善事業に使うことも意味しています。
ペンタクルの6の逆位置の意味
公平さを欠いた関係を表すペンタクルの6の逆位置は「不平等」「偽善」「利己的」「自己欺瞞」「対等ではない関係」といったキーワードとなります。
そして偏りを表す「不足」「アンバランス」、富が偏る「貪欲」「嫉妬」「羨望」「ありがた迷惑」といったキーワードにもなります。対等ではないことを指摘する意味となります。
【ペンタクルの6の逆位置】恋愛・対人関係
ペンタクルの6の逆位置は、両天秤や二股を表します。
相手はあなたと誰かを天秤にかけていませんか?またあなた自身が相手の価値を物理的な要素をもって天秤にかけるようなことをしているのかもしれません。
相手を天秤にかけるというのは、好きではないということではなく、信頼していないことや、相手の価値を持っている物で量ろうとすることです。
つまり天秤にかける人というのはとても利己的なのです。
利己的な相手は良い恋人とは言えません。試されている可能性があります。
対人関係では、とりまく周囲の人を自分の利用価値で判断していることを意味します。
友人や仲間は対等な関係のはずですが、「自分にとってこの人は価値があるか?」とばかり考えているため、相手を道具のように使っています。
これでは関係は発展しないでしょう。
また、おせっかいばかりしているかもしれません。
相手のためと言いながら自分の欲を満たすためにおせっかいしているので、ありがた迷惑です。
面倒見の良い自分に酔うよりも相手との関係を早めに修正しておきましょう。
【ペンタクルの6の逆位置】結婚
ペンタクルの6の逆位置は、相手との関係に対等性が失われていることを表します。
関係はアンバランスであり、知らぬ間に主従関係となっていたり、片方がおせっかいやきとなっているようです。
バランスを欠いた関係は長く保てません。関係性を修正し、対等となるよう行動しましょう。
もし相手がいないのであれば、相手に求めていることがあまりに利己的過ぎて対等とならない事を示しています。
これは自分がお金を多く出すから求めていない、ということでもありません。
相手を信頼していれば貸し借りを意識することもないので、結婚を希望するのなら、他人を思いやる気持ちを育て学んでいきましょう。
【ペンタクルの6の逆位置】仕事
ペンタクルの6の逆位置は、不利な取引を示しています。
自分が手掛けているビジネスの内容を再確認し、不利な条件を突きつけられていないか改めて見直しましょう。
取引相手との対等性が失われているようです。
与えすぎであれば損をしますが、受け取り過ぎる方も長くは続けようとしないため、良い関係とはなりません。
雇用の場面では、契約内容と実際の業務が違っている可能性があります。
契約違反となることも多いようです。ブラック企業に注意しましょう。主に薄給となり損をするでしょう。
【ペンタクルの6の逆位置】金運
ペンタクルの6の逆位置は、お金に関する契約が不正であったり契約違反がある暗示です。
約束と違い損をすることになります。
また、借金に関わる事も暗示していることから、安易な借金はやめるべきです。
借りるのはもちろん、たとえ貸すほうであっても求められてもいない物を相手に提供することは良いことではありません。