正義(せいぎ)
赤い衣をまとった人物が椅子に座り、右手には剣を左手には天秤を持っています。
このカードは別名「裁判の女神」と呼ばれています。
しかし女帝や力のカードと比べてみると、この人物に女性らしさはあまりありません。
裁判は秩序に基づいて正しく判断する力が必要となります。
この人物のように性別や感情は関係なく徹底した平等のもとで裁かれることを象徴しているのです。
右手の剣は理性を表し悪しきものは打たれること、左手の天秤は両者のバランスを取り何人も法の前では平等であることを示しています。
エジプトの「死者の書」には、死者の心臓と女神の羽を天秤にかけて生前の罪を量ると書かれています。
このように、平等であることだけではなく、自分が過去に犯した罪は因果応報として返り、必ず償う時が来るということを示すカードなのです。もちろん良い行いは良い見返りがあります。
正義の正位置のキーワード
公正・公平、善行、均衡、誠意、善意、両立
正義の逆位置のキーワード
不正、不公平、偏向、不均衡、一方通行、被告の立場に置かれる
正義の正位置の意味
裁判のような「公平さ」や「秩序」「公正」が正位置の覚えるべきキーワードとなります。
絵柄からも分かりやすく状況や心情を表す時も出現します。「中立」や「中庸」も含まれてきます。
社会の権利や合法を表すのと同時に、天秤の釣り合う様子から「掛け持つ」ことや「バランス良く」「両立させる」ことも意味します。
正義は絵を見て判断しやすいカードと言えるでしょう。感情的でない中立さは時に冷たい人と思われるかもしれません。感情的な誤魔化しのない強さが表れています。
【正義の正位置】恋愛・対人関係の解釈
正義の正位置では、バランスの良い様子を表しますので、パートナーがいるなら「釣り合いのとれた相手」や「対等な付き合い」と読むことが出来ます。
お似合いの二人という意味にもなりますので問題のない付き合いを意味します。
また恋愛とその他の生活とのバランスも良くべったり偏っていないのが良い点です。
このまま順調なら籍を入れるような正式な関係となる可能性も期待できます。
フリーなら、恋愛運は上昇を予測する普通のライン。
気になる相手とは程よい距離を保てるので今後に期待出来ます。
単純に釣り合う相手が見つかる運気とも取れますので、この時期はラッキーが多いでしょう。
対人関係では、仲間とはギブアンドテイクで気持ちよく付き合えそうです。
何か争い事があっても中立の立場を守り、けっして損得で動いてはいけません。
どんな相手でもお互い様の精神で付き合えれば気持ち良くいくでしょう。
【正義の正位置】結婚の解釈
正義の正位置なら、法を司るカードであることから法的な関係へと発展しそうです。
入籍したり正式な家族として書類に記載されたり、結婚のお堅い部分が決まりそうです。
あくまで法的なものであって結婚式のような華やかな部分はまた別ですが、このまま正式な仲へと発展することは運気も上々で幸運期でしょう。
フリーなら、お見合い運が良い兆しです。
条件をお互いすり合わせられる良い相手に巡り合えそうです。
協力することが前提となるので、一方的に条件を押し付けるようなことはやめておきましょう。
正義はお堅いカードです。しかし結婚もお堅い分野でもありますので、このカードはお堅いながらも結婚の良運を示しています。
【正義の正位置】仕事の解釈
正義の正位置の場合、もしあなたが指導的な立場なら良い采配で仕事が思い通りに進んでいきます。
仕事のかけもちも出来るので攻めの姿勢でOKです。
公正な取引が出来る時なので、自分の価値を下げてがっかりするような悪い条件は無理して合わせなくても良いでしょう。
その代わり自分が何か契約する時も相手とは中立に付き合い、ズルをしないようにします。
そうすることで行いがまた自分に返ってくる良い運気です。
収入面では仕事量に見合った報酬が得られるので、現在の職場に不満があるなら交渉も期待して行えます。
また転職も良いでしょう。職業なら法律関係の仕事、取引をする仕事、保障関係の仕事が良さそうです。
【正義の正位置】金運の解釈
正義の正位置の場合、一発逆転のような大きな利益は難しいかもしれません。
しかしやってきた努力が確実に収入に結びつく暗示です。
これは正当な報酬なので納得して受け取ることが出来るでしょう。
宝くじのような、一夜にして億万長者に・・・という夢は今は叶いませんが、あなたの力がそのまま報酬に反映されますので嬉しい実りと言えます。
正義の逆位置の意味
正義の逆位置は「アンバランス」「両立できない」「不平等」といった意味が第一に挙げられます。
不公平さや不義、契約や約束を破るといった反社会的な意味合いとなります。
そして天秤が安定しないイメージであることから、「不均衡」「不釣り合い」「偏り」といった意味にもなります。
偏るだけでなく、どっちつかずで決められない優柔不断さや、折り合わない様子、さらには本来の意味である「裁判や訴訟に負ける」という意味を表します。
【正義の逆位置】恋愛・対人関係の解釈
正義の逆位置では、アンバランスが見受けられます。
パートナーとは不釣り合いでどちらかが相手に合わせるのに疲れてしまいます。
また「両天秤」という言葉のとおり二股疑惑が浮上します。
もし自分でないならパートナーは浮気しているかも?自分ならこの不義が明るみに出てくるので要注意です。
三角関係というギスギスした関係にもつれ込みそうです。
フリーなら、運気は次第に下降しそう。
チャラい相手との付き合いはほどほどにして手を切りましょう。
自分が弄んでいるようで逆もあり得ます。恋愛をなかなか楽しむ事が出来ず、恋愛が忙しさでおざなりになりそう。
今はお休みしても良い時期でしょう。
対人関係では、裏切り行為で信頼関係が薄くなりそうです。
信頼とは一日二日で得られるものではありません。
しかし根拠なく「信頼」を求められるような普通ならおかしい考え方が発生してきます。
本来の友情や対人関係とはどういうものか考え、軽率なものなら信頼に値しませんので見直しましょう。
【正義の逆位置】結婚の解釈
正義の逆位置なら、パートナーがいても結婚には向いていない相手です。
多忙で自分を置いてきぼりにしたり、信じていたのに裏切られたり、信用に足る相手ではないのでそろそろ決断しましょう。
フリーならお見合いや合コンでは条件が悪く、結婚相手を探してもなかなか巡り合えない時期でしょう。
また浮気性の異性に捕まる可能性があるので、簡単に手を出すような軽率な行動はやめておきましょう。
運気は悪く、結婚相談所に登録しているなら自分の条件をもう一度見直しましょう。
【正義の逆位置】仕事の解釈
正義の逆位置なら、厳しすぎる条件の仕事に私生活を犠牲にして疲れてしまいます。
厳しい割には待遇が悪く、ブラック企業である可能性もあります。
巻き込まれてしまうので思い切って決断したほうが良さそうです。転職も条件が悪いので運気は下がり気味です。
内容としては不利な取引が発生し大きな問題となります。
また訴訟に発展するかもしれません。
損害賠償等の請求に不利な立場に立たされます。
もし自分が白なら、身内の不正を疑いましょう。くれぐれも不正行為はしないように!
【正義の逆位置】金運の解釈
正義の逆位置なら、不当な出費の暗示です。因果応報という色が強いカードなので、不正な利益を得ていた人は収入は上がっていきません。
それどころか悪さが明るみに出て全て回収されてしまいます。
もしお金に関することで裁判を行っているのなら、望みの結果にはならないでしょう。
助けてくれる人も今は少ないようです。
お金と生活のバランスで困っているのなら、入ってくるものが増えずバランスが取りにくい状況です。
今は使うことは考えず、結果を急がないようにしておきましょう。
焦ると黒いお金に騙されてしまうでしょう。