Ⅰ魔術師[The Magician]

魔術師(まじゅつし)

ローブをまとった魔術師がこれから儀式を行おうとしています。

右手は天からの力を受け取る杖をかかげ、左手は地を指してその力をこの世界へ引き下ろそうとしています。

これはこの人間の住む世界での知的活動を行おうとしている象徴となります。

魔術師の前にあるテーブルの上にはワンド、カップ、ソード、コインの4つの道具が乗っています。

これらは世界を構成する要素であり、小アルカナのスートでもあります。

「道具は揃い準備は整っている、あとは始めるだけ」という能動的な様子が見て取れます。

まだ手に取っていないのはまだ物事を始めていない、アイディアが出て条件が整った様子を象徴します。

かかげた杖は、イニシアチブを自分が取るという思いの表れです。

計画を自ら実行する時が来たことを告げています。

自分の持っている才能と道具を使って技術を駆使し、行動を始めることを意味しています。

登場の∞マークは創造が連鎖して続いていくことを、ウェイト版に描かれている周りのバラやユリはその才能の開花を表しています。

魔術師の正位置のキーワード

起源、可能性、機会、才能、チャンス、感覚、創造。

魔術師の逆位置のキーワード

混迷、無気力、スランプ、裏切り、空回り、バイオリズム低下、消極性。

魔術師 正位置

魔術師の正位置の意味

もし何か新しいことを計画しているのなら、機は熟しその計画を実行する時が来た事を教えてくれています。

魔術師の正位置の意味は新しく始める機会がやってくる、目的を達成するための機会が来ている、能力を発揮出来る時が来ているというような意味に捉えることが出来ます。

最初の一歩を踏み出すというのはガラリと状況が変わります。

そんな物事の順調な発展も意味しています。

魔術師の正位置は創造的で実にクリエイティブなカードです。

「スタート」「新規」「創造」「器用」「イニシアチブ」「積極的」といったキーワードとなります。

この機会にチャンスを掴む、そんな喜ばしい機会の到来を告げています。

【魔術師の正位置】恋愛・対人関係の解釈

恋愛においてこの魔術師の正位置のカードは喜ばしいものとなります。

まだ相手がいないのであれば「新しい出会いのチャンスが来た」と捉え、相手がいるのであれば「ふたりの仲は進展する」となります。

スタートを意味しますのでフリーの人には物事が進む嬉しいカードです。

「チャンスをつかむべく行動を起こせ」と受け身であるよりも自ら動くよう語りかけています。

異性へのアプローチも自ら行ったほうがうまくいくでしょう。

相手は「年下の異性」のようです。

対人関係においても同じ様に、こちらからの働きで人間関係が発展していく兆しです。

相手との関係がより良くなっていき、お互いの良い面を伸ばしあう事が出来ます。

交際の範囲が広がりこれから楽しくなっていくでしょう。

【魔術師の正位置】結婚の解釈

魔術師の正位置であれば、結婚のアプローチをすることで状況が発展していくようです。

自ら行動を起こすことが発展のカギです。

またプロポーズを受けたり将来の約束をするような機会が来る兆しです。

実に嬉しい瑞兆と言えるでしょう。

これから結婚を望む人は、自ら求めて動くことでぴったりの相手に巡り合うチャンスを手に出来ます。

新たな出会いに期待しましょう。

リードはあくまで自分で行って良く、駆け引きもうまくいくでしょう。

【魔術師の正位置】仕事の解釈

魔術師の正位置の仕事の解釈であれば、新企画が採用され自らが引っ張る立場となって成功するでしょう。

このカードは「アイディア」や「イニシアチブ」を意味しますので、自分の計画がうまく進んでいくことを意味しています。

企画をする立場なら嬉しい結果です。

それ以外でも、自ら行動することでプロジェクトを成功させることが出来る暗示です。

職業でいえば販売職や営業職、技術者に向いていると読むことができます。

発展性があり能動的な職業が良いようです。

【魔術師の正位置】金運の解釈

魔術師の正位置であれば、金運は上昇傾向と読むことが出来ます。

現在の投資がうまくいく、給料が上がる、貯蓄を増やせるといった状況です。

ただし待っていては良くなりません。

あくまで自分も知識や知恵を総動員させて状況を判断して動かした時にリターンが大きくなるのです。

大きくするために計画をするのにも良い時期です。

使う方法を充分検討して決まっているのなら使っても吉です。

ただし「今運気が良いから使っちゃおう」というのは無計画なので禁止です。

魔術師 逆位置

魔術師の逆位置の意味

魔術師の逆位置では「準備不足」や「浅知恵で計画がうまくいかない」といった意味合いがあります。

道具をそろえることをきちんとやらなかったためにまだ計画が実行に移せない、またはアイディアやひらめきがなくイニシアチブをとる自信がないといった意味合いが強くなります。

これらのことから「計画だおれ」「テクニック不足」「口先だけ」「消極的」「だます」「知識不足」というキーワードが浮かび上がります。

まだ順調に発展するとは言えない状況のようです。

また作戦を練り直すか見直して熟考するべきだと告げています。

【魔術師の逆位置】恋愛・対人関係の解釈

魔術師の逆位置は、恋人との付き合いがなかなか先に進まない暗示です。

将来が見えず不安に陥ります。

自分に自信がなく、自ら動いて積極的に進められない状況です。

コミュニケーションも表すカードなので、付き合いが自然消滅するなんてことも。

きっかけが必要ですが、まだその機会は見えてこないようです。

フリーの場合も同様で、出会いがなく自分で積極的に活動してもうまくいかない暗示です。

ただ正直でいることが求められますので、自分のプロフィールに嘘をつくことの無いようにして下さい。

その嘘は浅知恵なので簡単にやぶられます。

対人関係全般でも、自らの招いたことが原因で信用を無くしてしまうような出来事に発展するかもしれません。

嘘はつかず曖昧な態度も改めて、口だけの人と思われないよう注意しましょう。

いずれ分かってしまうようです。

【魔術師の逆位置】結婚の解釈

魔術師の逆位置は、結婚まで発展せず将来に結びつかないことを意味します。

たとえ相手が結婚を話題にしていたとしても、本気ではなく口だけかもしれません。

そういった意味では結婚詐欺という意味にもなります。

相手にイニシアチブを取られうまく進まないようです。

結婚に発展させたいのであれば駆け引きするのではなく、計画を練り直し機会を改めましょう。

運気としては停滞運を意味します。

今はチャンスがあるとは言えません。

自ら学んだり考えなおしたり、他に出来る事があるのでは?

外への働きかけよりも自分のスペックを上げる方が良いようです。

【魔術師の逆位置】仕事の解釈

魔術師の逆位置は、何かを始めるにはまだまだ計画が甘く熟考が必要であることを意味しています。

緻密な計画や実行するための技術、それに伴う自信がまだ足りない状態です。

もう一度練り直し、プロジェクトへの理解を深めてから再度行いましょう。

要領が悪く進まないようなら機会を改めましょう。

機転がきかないので「やってみて考える」は難しそうです。

また、誰かの口車に乗って状況が悪化しないよう注意しましょう。

【魔術師の逆位置】金運の解釈

魔術師の逆位置であれば、今何かを始めるのは向いていません。

投資もギャンブルもマイナスでしょう。

誰かに騙されて出費する可能性がありますので要注意です。

運気としては、うまくお金が回っていかない時期です。

いつも通り以上の出費は避け、発展性のあるもの以外には使わない方が無難です。

貸したものは返ってこない可能性があります。

お金のトラブルに巻き込まれやすい時期です。

被害にも注意ですが気付いたら加害側になっていることも。

上手に誘導してくる相手に乗らないよう気を付けましょう。

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