大アルカナ-タロット占い

タロットカードと言われて思い浮かぶのはこの大アルカナカードではないでしょうか。
そのくらいメジャーになっているカードですが、ひとつひとつに深い意味が込められています。

不思議な絵が描かれたカードは観察すればするほど面白く、そのたびに気づきを与えてくれます。
大アルカナだけでも占うことができるので大変人気のカードです。
この大アルカナからタロットを始めてみても良いでしょう。そんな大アルカナカードをご紹介します。

大アルカナカード 一覧

大アルカナキーワード一覧

0.愚者

正位置の意味

自由、型にはまらない、無邪気、無欲、純粋、天真爛漫、全身、可能性、独創性、発想力、天才

逆位置の意味

軽率、無責任、不注意、無計画、わがまま、落ちこぼれ、ネガティブ、イライラ、焦り、意気消沈

愚者の詳細

I.魔術師

正位置の意味

起源、可能性、機会、才能、チャンス、感覚、創造、華やかな雰囲気、人を惹き付ける魅力

逆位置の意味

混迷、無気力、スランプ、裏切り、空回り、バイオリズム低下、消極性、見栄を張る、調子に乗る

魔術師の詳細

II.女教皇

正位置の意味

直感、知性、安心、満足、期待、聡明、洞察力、純潔、普遍的

逆位置の意味

悲観、無気力、無神経、現実逃避、疑心暗鬼、神経質になる、思い込み、うぬぼれ

女教皇の詳細

III.女帝

正位置の意味

直感、知性、安心、満足、期待、聡明、雰囲気、愛情、女性性、妊娠と出産、結婚

逆位置の意味

悲観、無気力、無神経、現実逃避、疑心暗鬼、独断、依存、浪費、強引、お節介

女帝の詳細

IV.皇帝

正位置の意味

リーダー、威厳、支配、安定、成就・達成、男性的、権威、行動力、意思、責任感の強さ、力強さ、積極性

逆位置の意味

未熟、横暴、傲岸不遜、傲慢、勝手、独断的、意志薄弱、無責任、感情的、頑固で融通の効かない

皇帝の詳細

V.教皇(法王)

正位置の意味

慈悲、連帯・協調性、信頼、尊敬、優しさ、思いやり、自信、教育、秩序、誠実さ、法令・規律の遵守

逆位置の意味

守旧性、束縛、躊躇、不信感、独りよがり、逃避、虚栄、怠惰、お節介

教皇(法王)の詳細

VI.恋人

正位置の意味

誘惑と戦う、自分への信頼、価値観の確立、情熱、共感、選択、絆、深い結びつき、相思相愛、結婚、恋人同士、ひらめき

逆位置の意味

誘惑、不道徳、失恋、空回り、無視、集中力欠如、空虚、結婚生活の破綻、不安定

恋人の詳細

VII.戦車

正位置の意味

勝利、征服、援軍、行動力、成功、積極力、突進力、開拓精神、独立・解放、体力無限大、負けず嫌い、視野の拡大、ゾーンの発動、優勢

逆位置の意味

暴走、不注意、自分勝手、事故、服従、失敗、独断力、傍若無人、焦り、挫折、イライラ、視野の縮小、好戦的、劣勢

戦車の詳細

VIII.力

正位置の意味

力量の大きさ、強固な意志、不撓不屈、理性、自制、実行力、知恵、勇気、冷静、持久戦、熟練、潜在能力の引き出し

逆位置の意味

甘え、引っ込み思案、無気力、人任せ、優柔不断、権勢を振るう、自信喪失

力の詳細

IX.隠者

正位置の意味

経験則、高尚な助言、秘匿、精神、慎重、優等感、思慮深い、思いやり、単独行動、神出鬼没、変幻自在、洞察力、研究心

逆位置の意味

閉鎖性、陰湿、消極的、無計画、誤解、悲観的、邪推、劣等感、神経質、未熟さ

隠者の詳細

X.運命の輪

正位置の意味

転換点、幸運の到来、チャンス到来、大きな変化、結果、出会い、解決、定められた運命、成功と富

逆位置の意味

情勢の急激な悪化、別れ、すれ違い、降格、アクシデントの到来、失敗

運命の輪の詳細

XI.正義

正位置の意味

公正・公平、善行、均衡、誠意、善意、両立

逆位置の意味

不正、不公平、偏向、不均衡、一方通行、被告の立場に置かれる

正義の詳細

XII.吊された男

正位置の意味

修行、忍耐、奉仕、努力、試練、着実、抑制、妥協

逆位置の意味

徒労、痩せ我慢、投げやり、自暴自棄、欲望に負ける

吊された男の詳細

XIII.死神

正位置の意味

停止、終末、破滅、離散、終局、清算、決着、死の予兆、終焉、消滅、全滅、満身創痍、ゲームオーバー、バッドエンディング、死屍累々、風前の灯

逆位置の意味

停止、終末、破滅、離散、終局、清算、決着、死の予兆、終焉、消滅、全滅、満身創痍、ゲームオーバー、バッドエンディング、死屍累々、風前の灯

死神の詳細

XIV.節制

正位置の意味

調和、自制、節度、献身

逆位置の意味

浪費、消耗、生活の乱れ

節制の詳細

XV.悪魔

正位置の意味

裏切り、拘束、堕落、束縛、誘惑、悪循環、嗜虐的、破天荒、憎悪、嫉妬心、憎しみ、恨み、根に持つ、 憤怒、破滅

逆位置の意味

回復、覚醒、新たな出会い、リセット、生真面目

悪魔の詳細

XVI.塔

正位置の意味

崩壊、災害、悲劇、悲惨、惨事、惨劇、凄惨、戦意喪失、記憶喪失、被害妄想、トラウマ、踏んだり蹴ったり、自己破壊、洗脳、メンタルの破綻、風前の灯、意識過剰、過剰な反応

逆位置の意味

緊迫、突然のアクシデント、誤解、不幸、無念、屈辱、天変地異

塔の詳細

XVII.星

正位置の意味

希望、ひらめき、願いが叶う

逆位置の意味

失望、絶望、無気力、高望み、見損ない

星の詳細

XVIII.月

正位置の意味

不安定、幻惑、現実逃避、潜在する危険、欺瞞、幻滅、猶予ない選択、踏んだり蹴ったり、洗脳、トラウマ、フラッシュバック

逆位置の意味

失敗にならない過ち、過去からの脱却、徐々に好転、未来への希望、優れた直感

月の詳細

XIX.太陽

正位置の意味

成功、誕生、祝福、約束された将来

逆位置の意味

不調、落胆、衰退、堕胎・流産

太陽の詳細

XX.審判

正位置の意味

復活、結果、改善、覚醒、発展、敗者復活

逆位置の意味

悔恨、行き詰まり、悪い報せ、再起不能

審判の詳細

XXI.世界

正位置の意味

成就、完成、完全、総合、完遂、完璧、攻略、優勝、パーフェクト、コングラッチュレーションズ、グッドエンディング、完全制覇、完全攻略、正確無比、永遠不滅

逆位置の意味

衰退、堕落、低迷、未完成、臨界点、調和の崩壊

世界の詳細

大アルカナの構成

タロットカードは78枚で構成されていますが、その中でも最初にある0番から21番までの22枚のカードは「大アルカナ」と呼ばれています。
また「メジャーアルカナ」とも呼んでいます。

対する22枚以外の数字のカードは「小アルカナ」と呼ばれます。
大アルカナの特徴は、全てが絵のカードで、通し番号とカードの名前が書かれている点です。
また、絵柄は現実的でなく、神様や天使、死神などファンタジックなキャラクターが登場します。
この美しくあやしげな絵は寓意画であり、何かの象徴として捉えてリーディングを行います。

この絵に心をくすぐられ、カードをコレクションしてしまう人も少なくありません。
マンガや小説ではたびたびこの絵になぞらえて殺人事件が起こったり解決のキーになるような絵として使われるため、占いをしない人の間でも有名なカードです。

タロットといえば大アルカナを指すほど、その名のとおりメジャーなカードたちです。
大アルカナだけで占いが出来るほど、深い意味を持つのが大アルカナです。
この22枚だけで占えるスプレッドもたくさんあります。入門として大変役に立ってくれるでしょう。

描かれている象徴

大アルカナにはたくさんの絵があり、どれも違ったものではありますが、中には共通の絵を見つけることが出来ます。
全てが象徴であるため、絵によって何を指しているのか分かるようになると、カードを理解するのが容易になっていきます。

・花=バラやユリ、ヒマワリなどが登場します。バラは希望や豊かさを、ユリは高潔な精神を、ヒマワリは生命の喜びを象徴すると言われます。洋服の柄や布の模様になっている場合もあります。

・人間=その人がどんな雰囲気で何をしているのかで質問者や質問内容に当てはめて解釈することが出来ます。能動的か受動的か、幸せそうか不幸そうか、など様子を良く観察してみることが重要です。

・動物=ヘビやウマ、イヌなど様々な動物が描かれています。死神や太陽では馬に乗っていますが、どこかへ向かっている象徴とされています。イヌは本能の象徴、ヘビは知恵の象徴とされます。動物それぞれに特徴があるように、その性質が象徴として使われています。

・天使=神の導き手として描かれています。それぞれが違う天使であり、違った目的のために登場します。例えば恋人のカードに描かれる天使はラファエルという大天使です。知恵の天使で、恋人たちを導いています。他にも大天使ミカエルや大天使ガブリエルが登場しています。

・悪魔や死神=とても有名なカードであるこのふたりは、悪の象徴と言われがちです。しかしそれぞれが行う仕事がどういうものか、それによって人間(質問者)が何を得られるのか、と考えていくと象徴として大きな役割を果たしています。単純に「悪いカード」ではないのがポイントです。

・建物=人が描かれるカードにはその人がいる部屋の様子や家具が描かれています。柱が両脇に一対であれば「対極」や「別世界」などの意味があります。4皇帝の椅子が石の硬そうな椅子に対して3女帝の椅子がふっくらした座り心地の良さそうな椅子であるのは、皇帝は国を背負っている責任があるため常に休まることがないためであり、女帝は繁栄や豊かさの権力の象徴であるためふかふかの椅子であるという意味があります。良く見ると壁や神殿やテーブルなど様々なものが登場します。

・アイテム=人が手に持っていたり、置かれていたりします。例えば聖杯(カップ)や棒(杖)などです。描かれている人の目的に応じた道具です。どのように使っているかで象徴が変わります。

まだまだありますが、このようにたくさんの物が登場しています。共通しているものはカードにつながりがあることも多いので、重要なポイントとして見ておくと解釈しやすいでしょう。

ナンバーにも意味がある

大アルカナは通し番号が振られています。
この番号にもそれぞれに意味があります。

例えば「未知なる新しいことへチャレンジする」という意味のカードは0番の愚者です。文字どおりゼロからのスタートと言えます。1番のカードは「夢を実現するためにスタートする」という意味の魔術師です。このように番号もカードの性質に含まれますので、どんな数字にどんな意味があるのか考えてみるのも楽しめるポイントでしょう。

そしてこの大アルカナは、実は魂の成長のストーリーであると言われています。
1番から7番までは人間がメインに描かれています。これは「人間の世界」を表し、この世の現実世界で行う活動のことだとされます。8番から14番は人間の心理や精神を表すとされます。現実的な活動は物質的ですが、この世界は精神世界なので心の中というわけです。

さらに進めると15番から21番は創造の世界とされます。
自分ひとりの精神世界を超えた、霊的な世界、魂の世界とも言われます。最後が0番のみの神の世界です。

ここで全てから解放され、魂は無垢の状態に戻ります。
この4つの世界は魂の成長の過程と言われており、0番に到達してやっと全て成長出来たとされています。
不思議な世界観ですが、カードを4つのグループに並べてみると、共通点があって面白いですよ。

読み方のコツ

大アルカナは全てが絵で描かれているため、直接的な意味ではなくあくまで象徴と捉えます。
象徴ですから、「○○のような」と言い換えることが出来ます。

「彼の気持ちはどうですか」と質問して1番の魔術師のカードの正位置が出た場合、「魔術師のカードの正位置のような気持ち」となります。そこからカードを解釈していきます。

しかしあくまでタロット占いは「カードを読む」のが目的ではなく、「カードを使って相手を読む」ための道具です。
カードには絵が描かれていますのでカードをじっくり観察しますが、カードの意味を覚える事に夢中になるよりも、どんなことが質問者に起こっているのか、カードの雰囲気を読み取ることが大切です。

せっかく絵が描かれているのにすぐ本を開くのは残念です。まずはカードを観察し、何が質問者に当てはまるのかを直感で感じてみましょう。

この方法で訓練していくと、本はすぐに必要なくなります。
本を丸暗記していてもこの方法が出来なければリーディングは出来ません。

何年も愛用している大人よりも直感に優れた子供のほうが簡単に読めてしまう、なんてこともたくさんあります。
誰にでも分かる絵で描かれているからこそ、大アルカナのリーディングは面白いのです。

そしてどんなカードであっても先入観はいりません。
あなたの目を曇らせてしまいます。
たとえば「恋人や世界が良いカードで悪魔や死神は悪いカードである」という先入観は正しく解釈ができなくなります。

そもそもカードに良い悪いはありません。必要だから出てくるのです。
じっくり考えず早とちりしてしまう原因にもなります。
先入観は置いておいて、まっさらな気持ちで始められるようにしてみましょう。

タロットカードについてもっと学ぶ

タロット占いとは?

大アルカナとは?

小アルカナとは?

ワンド(Wands)のカードとは?

カップ(cups)のカードとは?

ソード(Swords)のカードとは?

コイン(coins)・ペンタクル(Pentacles)のカードとは?

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