カップの10(杯)[Ten of Cups]

カップの10

空にかかる大きな虹に向かって男女が手を掲げ天を仰いでいます。

この男女は夫婦であり、傍らに遊ぶ子供たちを含め、家族の幸せな姿を描いています。

虹と一緒に浮かぶ10個のカップは、奇跡や幸せを象徴しています。

また子供たちは今を生きる大人から次世代への発展を暗示しています。

このカードは特別ではない毎日の満たされた幸せを表しているのです。

家庭のように育まれた幸せの充実感を意味し、その幸せが世界に広がっていくことを意味していますが、理想主義者に出やすいカードとも言われています。

カップの10の正位置のキーワード

個人を超えた喜び、家庭の平和や幸運、団体の幸せ、永続的な絆、未来の夢、成熟した結婚、願望成就、愛の完成

カップの10の逆位置のキーワード

友情を損なう、家庭内のもめごと、親類への落胆、対人面の摩擦、争いが多い、組織の継承が途絶える、一族の跡取り問題

カップの10の正位置

カップの10の正位置の意味

幸せな家族の様子から、カップの10の正位置は「個人を超えた喜び」「家庭の平和や幸運」「団体の幸せ」という家庭単位やチーム単位の幸せを意味するキーワードとなります。

喜びを分かち合うという意味が強いため、家庭や仕事仲間のような同じ目標を持つグループを表します。

また発展性のあることから「永続的な絆」や「未来の夢」といったキーワードも含まれます。

夫婦の様子から「成熟した結婚」を意味することもあります。

これは成熟しているからこそ他者を受け入れ幸せを分け合えることが出来るからです。

カップの10の正位置が最終段階を表す10番であることで、既に発展し完成したことを表す「願望成就」や「愛の完成」というキーワードが含まれます。

しかし幸せや喜びは、個人の感情でしかありません。

そのため結果がどうであれ個人は幸せを感じているという意味となり、実際の成果が大きいものかどうかはまた別の話となります。

【カップの10の正位置】恋愛・対人関係

カップの10の正位置は、恋愛が結婚に結びつきやすく、心の安定を得られるような恋を意味します。

相手が社会的にどんな評価をされていようとも、自分にとって心が安らげずっと一緒に痛いと思える相手が良いでしょう。

今だけの移り気な恋ではなく、関係が続いていく相手となる人が良いようです。

一緒にいると不安が少なく幸福感を感じられる相手や恋愛が向いています。

また、どちらかが面倒をみるのではなく、どちらもあくまで対等に付き合うことで成立する関係です。

対人関係では、同じ目標を持つ仲間やグループで結果を残せる時です。

喜びを分かち合うことが出来、さらにグループ内の絆は強くなりより交流を楽しめるでしょう。

仲間との見えない結びつきに充実感を感じられます。

一人暮らしであっても職場や身近な関係性に幸せを感じられるような、大きな組織ではなくあくまで自分の手の届く身の回りの関係性への幸福です。

このまま良い関係を保つ為に、トラブルの火種を感じたら大きくしないように気を付けていきましょう。

【カップの10の正位置】結婚

カップの10の正位置は、中年期以降の結婚が良い暗示です。

精神的に落ち着いている人間同士であれば良い家庭を作ることが出来ます。

離婚の心配などもなく、築いた家庭は平和に続いていくでしょう。

これは初婚であっても再婚であっても同様であり、精神的に落ち着いているという点では再婚という可能性ももちろんあります。

若さゆえの勢いに任せた結婚ではなく、あくまでも社会的に安定しており、感情に左右されないような相手との結婚となります。

結婚することで心がより満たされ、毎日に充実感を感じられるようになります。

中年期の結婚であっても跡継ぎが生まれるでしょう。

【カップの10の正位置】仕事

カップの10の正位置は、社会に貢献出来て自分の目標も達成されるという良い暗示です。

チームワークを最大限に生かし良い結果を残せます。

互いに協力して取り組む一体感を得られ、仕事という共同作業を楽しめるでしょう。

先輩や上司からの思いやりに触れ、充実感を得られそうです。

仕事を引き継いだり後輩や部下を育てて仕事を長く存続していけるように進めていけるでしょう。

役割は重要で、受ければ自分にとっても良い仕事となるでしょう。

【カップの10の正位置】金運

正位置では、金銭面は満ち足りており、問題のない状態です。

安定的な収入を得ているのでお金に関しては平和です。

額が多い少ないというよりも、現状の収入に満足しておりトラブルのない状況が良いと感じています。

平和な現状に感謝しこのまま続くように努力していきましょう。

もし遺産相続を考えるのであれば、手続きにトラブルが生じないように手を打ち、子供や相続人が問題を抱えないよう気を付けましょう。

カップの10の逆位置

カップの10の逆位置の意味

団体の不幸せを意味し、カップの10の逆位置は「友情を損なう」「家庭内のもめごと」「親類への落胆」「対人面の摩擦」「争いが多い」といった自分と周囲をとりまく他人とのトラブルを表す言葉がキーワードとなります。

問題が個人のものにとどまらず、家庭内や親戚間、グループ内の不和が起こりそれゆえに心が休まらない様子を指します。

感情や愛の問題となるのは対人関係全般であり、心にダメージを負うことが多くあるため実際の問題を客観視した時よりも大げさに捉えがちです。

しかしあくまで本人にとっての印象となります。

また、発展性がないことや永続性のないことを意味するため「組織の継承が途絶える」「一族の跡取り問題」を表すこともあります。

【カップの10の逆位置】恋愛・対人関係

カップの10の逆位置は、恋人や意中の人とのささやかな関係が不和となります。

周囲から見れば大した変化がなかったり、良くある小さなトラブルのように見えていても、自分としてはとても大きな問題と感じ、ショックが隠しきれません。

孤独感に支配され、寂しい思いを味わうでしょう。

親しい人とのいざこざであるため他人が簡単に解決出来ず、ますます自分で対処しなければいけないストレスを抱えてしまいそうです。冷静に判断をし、根深い問題とならないよう注意しましょう。

対人関係では、友情を損なうような問題が勃発します。

仲間内での問題は解決が難しく、気付けば自分がトラブルを引き起こす側となっていることもあります。

グループ内では誰かが厄介事を引き受けてとばっちりを受けたりするような、誰かの不運のために自分も関わらなくてはならないような経験をするかもしれません。

感情的になって問題の原因である人物を責めるのはやめておくべきです。

【カップの10の逆位置】結婚

逆カップの10の逆位置は、結婚に対して不安を抱いたりがっかりするようなことが起きる暗示です。

不和が生じ、結婚に関して障害となりそうな出来事が生じるでしょう。

理想が高く結婚を目の前にした時に実際の現実を見てそのギャップにショックを受けることもあるようです。

高い理想はあくまで目標としては良いですが、あなたには手が届かないもののようです。

今ある現実をそのまま受け止め、置かれた状況に感謝して現実を受け入れましょう。

【カップの10の逆位置】仕事

カップの10の逆位置は、自分が所属する部署やチーム、会社などでのトラブルを暗示します。

持ち込まれた案件が厄介でトラブルに発展することで自分も巻き込まれる可能性があります。

粉飾決算やチーム内の業務怠慢によって問題となり、落胆するような結果となるでしょう。

また、現在の仕事では自分の目標を持てず、現状に飽きてしまうような状況です。

転職をする可能性もありますが、キャリアアップ等の前向きな転職ではないため、感情だけで仕事を辞めてしまう事のないようにしましょう。

【カップの10の逆位置】金運

カップの10の逆位置は、友人や親族間でお金のトラブルが発生する暗示です。

親しい間柄で発生するため問題がこじれやすく、金銭の問題も含めこのトラブルのために相手や周囲の人間を信じられなくなるような心境の変化も生じるためダメージが残りそうです。

自分の起こした事業、家、築いた資産などを遺産として継がせようとしても問題が起こり一筋縄ではいかないようです。

最悪の場合自分の代で途絶えてしまう事もあります。

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