カップの7
7つのカップが男の前に並べられています。
どのカップにも豪華なものや魅力的なものが入っており、男はこれらを見て驚きながらも喜んでいるようです。
これらは男の夢です。男の持つ願望であり、現実ではありません。
男は現実を直視せず見たいものだけを見ているような状態です。
また喜ばしい選択肢がたくさんあるような状態なのかもしれません。
男の妄想に耽っているといったところでしょうか。
夢を見ているカードではありますが、小さい頃に野球選手を見て歓喜するような希望のある夢ではなく、空想に耽るだけの非現実的な状態を指しています。
中央のカップの中にある手を広げた像には布がかけられています。
周囲の金銀財宝に目がくらんでいるとこの像には気が付きませんが、大事なものは目に見えないという意味があります。
また、月桂樹の輪が入ったカップの中にはうっすらとドクロが見えます。
良く見ないで安易に手を出すと痛い目に遭うのかもしれません。
カップの7の正位置のキーワード
夢想的、非現実的な夢、妄想、幻想、現実逃避、夢見がち、我を失う、神秘的、選択肢の多さに迷っている、精神不安定
カップの7の逆位置のキーワード
現実感が戻る、夢から覚める、現実を受け入れる、平常心が戻る、賢明な判断、頭の中が晴れる
カップの7の正位置の意味
カップの7の正位置は夢想を表しているカードです。「夢想的」「非現実的な夢」「妄想」「幻想」「現実逃避」「夢見がち」「我を失う」といった現実を無視して夢を見る事を表すキーワードとなります。
ただ現実を直視できずに妄想の世界に逃げ込んでいる状態や、自分は何でも出来る、何でも手に入るといった都合の良い思い込みをしようとしている状態です。
また、良く見えないカップがあることから「神秘的」、たくさんのカップが並んでいることから「選択肢の多さに迷っている」「精神不安定」という意味にも取ることが出来ます。
【カップの7の正位置】恋愛・対人関係
カップの7の正位置は、恋愛の楽しい妄想に耽っている状態を意味します。
恋に憧れている時や理想の相手を作り上げてしまっている時です。
片想い中もこのような状態になることがあります。恋人がいる場合でも、一人での妄想となります。
二人で同じ夢を見るようなものではなく、相手の知らない部分を強烈に想像するような誇大妄想に近い状態です。
もし恋人がいるのなら、自分の理想像や妄想ばかりを押し付けるのはやめて、現実の相手を受け入れましょう。
対人関係では、自分が相手に望むことばかりを言い、相手に色々な妄想を押し付けていないか、一度考えた方が良さそうです。
人当たりが良くてもだんだんと周囲から人が去っていってしまいます。
自分の欲ばかりを優先するのはコミュニケーションとして成立していません。また見栄を張るのもやめましょう。
【カップの7の正位置】結婚
カップの7の正位置は、「結婚すれば変わるだろう」「結婚すればうまくいくだろう」という妄想が目を曇らせ、将来に対する考え方を大変甘いものにしてしまっています。
期待したり過剰な幻想を抱くことで現実のイヤな部分を自分にとって都合の良いものに変換しているようです。
結婚に対して何を求めているのかを自分なりに考え直し、非現実的な部分に気付きましょう。
また、そのような相手はいないのだと考えを改めましょう。
【カップの7の正位置】仕事
カップの7の正位置は、夢ばかり見て仕事に身が入らない状況です。
何かふわふわとした上の空のような雰囲気があります。また、地に足の着かない状況を示します。
仕事について今後はどのように臨むのか、一生続けるのか、希望している仕事に就くにはどのように行動したら良いのかなどを考えてみると良いでしょう。
周囲の人にアドバイスを求めると、目を背けていた自分の悪いところを指摘してもらえるでしょう。
転職を考えているなら、芸術に関することや創作をするような、イメージする力を使う仕事が良いようです。
【カップの7の正位置】金運
カップの7の正位置は、欲に目がくらんで先行投資をし過ぎてしまいそうです。
理想だけを並べてあれもこれもとお金を使うのではなく、何にいくら投資したら将来的な見返りがどのくらいあるのか、といった計画をしていきましょう。
空想の産物や現実逃避にお金を使ってしまうようです。
また「お金をたくさん使っている自分」を演じたくて使ってしまう事も。
無駄遣いしている自覚を持ち、理想と現実は違う事を数字を見て思い知りましょう。
カップの7の逆位置の意味
カップの7の逆位置は、正位置で見ていた夢の世界は晴れて現実の世界に目を向け始めた状態を指します。
「現実感が戻る」「夢から覚める」「現実を受け入れる」「平常心が戻る」「賢明な判断」「頭の中が晴れる」といったキーワードとなります。
妄想の世界に引きこもっていた状況が次第に醒めて現実をしっかり見据えることが出来てきたようです。
理想や夢が悪いということではなく、妄想にばかり逃げて現実を見ていなかった状況が次第に変化し、頭の中の整理やただの理想と現実とのギャップが分かってきたような状態を指します。
【カップの7の逆位置】恋愛・対人関係
カップの7の逆位置は、恋愛に対して自分がいかに幻想を抱いていたのかを知る時です。
頭の中のイメージどおりの人は存在しません。「理想の相手」と「妄想上の都合の良い相手」は違うようです。
現実を見直し、恋の夢から醒めましょう。
恋人がすでにいる場合も相手に理想や夢や妄想を押し付けていたことに気が付きます。
正直で現実的な自分となり、改めて相手と付き合っていきましょう。
対人関係では、「自分の友人ならこうだ」「このチームなら出来る」というような目測が、外れていた事に気が付きます。
相手は万能ではありませんし、自分の都合の良いロボットでもありません。
相手を尊重して付き合いをするということがどういうことか、自分の中で次第にその違いに気付きます。
【カップの7の逆位置】結婚
カップの7の逆位置は、今まで想像の域を出ず自分のことのように考えられなかった結婚というものが、だんだんと現実的になってきた状況を示します。
これは妄想しているだけで良かったことが、例えば年齢を重ねて出産可能年齢までに時間がないと感じたり、周囲の人が次々と結婚して理想的な家庭を築く様子を見て、自分の将来をじんわりと考え出すような状況です。
将来設計を練るのであれば、しっかりとした判断力を持って行いましょう。
【カップの7の逆位置】仕事
カップの7の逆位置は、仕事に理想を求め過ぎず現実的に考えることで自分の仕事がより良く変化していきます。
理想には非現実的な部分がふくまれているため、現実とのすり合わせをすることで具体的に実現していくことができるでしょう。
また迷っていることがあれば、結論が出せるようになります。
転職や部署変更などより希望に近い仕事を欲して行動するならその時期が訪れる暗示です。
【カップの7の逆位置】金運
カップの7の逆位置は、無駄遣いや自ら投資と称して様々なものにお金をかけてきたことに気が付き、反省が出来る時期です。
しかしお金を使わないことが良いわけではありません。
メリハリをつけたり現実的ではないものへの出費を控えることが大切です。
出費の癖があるのであれば即刻見直し、使わないことでストレスとなるのならば他の方法でストレスを解消するなど、自分の中で妥協点を見つけましょう。
金額にボーダーを作ってしまうのも良いでしょう。