ペンタクルの5
雪の降る中、外を歩く男女が描かれています。
男性は怪我をしていてうまく歩けないようです。
一方女性は寒さに震え、下を向いて疲れている様子です。
ふたりはパートナー同士のようですが、声を掛け合ったり支え合うようなことはしていません。
このふたりは生活するうえでの必要なものが欠けている状況を表しています。
貧困や病気、寒さ、飢えといったものですが、これは特別なことではなく生活するうえでの最低限のものです。
このような困難が重なり、二人の心も離れていったのでしょう。
暖かい色で描かれる教会の窓は、お金などの生活に必要なものが他者から施される可能性があることを示しています。
このふたりを取り巻く状況は、自分では容易に解決することはできません。
それゆえにふたりには余裕がなく、心に隙間ができてしまっています。
助けを求めてそれに他者が応える可能性は大いにあります。
教会に助けを求めるという方法があるにも関わらず、余裕のないふたりは身近な救済に気付けないのかもしれません。
困難の中でも救いの手が差し伸べられる可能性があることを示しているため、誰かに頼っても良いとされます。
しかし助けがあっても完全に元のように復活できるわけではありません。
ペンタクルの5の正位置のキーワード
路頭に迷う、貧困、アテがない、落胆、困難、ハンディ、欠乏、援助が必要、パートナー、価値観の変化
ペンタクルの5の逆位置のキーワード
貧窮、失望、孤独、困窮、混乱、破滅、不調和、不一致、協力者なし、債務超過、失職、経済不和
ペンタクルの5の正位置の意味
街の中をさまよう二人の姿を表す「路頭に迷う」「貧困」「アテがない」「落胆」「困難」「ハンディ」「欠乏」といったキーワードとなります。
そして「援助が必要」「パートナー」「価値観の変化」といったキーワードに転じていきます。
現在の悪い状況に対して救いの可能性を表します。
【ペンタクルの5の正位置】恋愛・対人関係
ペンタクルの5の正位置は、恋人や心の支えにしている相手を失って落胆する暗示です。
失うきっかけを作るというよりも、失ってから気付くような心の寂しさがあります。
しばらく自分ひとりでの回復は難しいかもしれません。
将来望むパートナーは、辛い時も一緒にいてくれるような相手を選ぶことが良い選択となります。
また現在の恋人がそれに当たる人物であることも示します。女性の能力やリードでうまく進む関係となります。
対人関係では、趣味や仕事などの仲間は、お互いを助け合って目的を達成していくような相手が良いでしょう。
またそのような関係を現在築いていっている様子がみられます。
もし関係が悪化しているのなら、修復は早めのほうが良いでしょう。
失ってから大切さに気付いても修復は難しくなります。関係を完全に崩さないように努力すべきです。
【ペンタクルの5の正位置】結婚
ペンタクルの5の正位置は、かつて人生が順調だった時に誓い合ったことを、状況が悪くなっても守って支えてくれるような相手を選ぶことが大切です。
心が一緒であれば状況が回復する可能性があります。
経済的な問題でふたりの心が離れそうになっているのなら、救済措置を求める必要があります。
適切な措置を受ければ心の距離も回復傾向となります。
時間がかかるため結婚生活の安定は難しい状況ですが、回復を願い他者に救済を求めることが重要です。
【ペンタクルの5の正位置】仕事
ペンタクルの5の正位置は、やりたい仕事を探している状況を示します。
同じ状況でけっこうな時間が経過してしまっています。就職は難しい状況です。
就職をあっせんしてもらうことができても、収入としては十分ではないので、自分の経済的な問題はあまり改善しないかもしれません。
仕事の中で仲間が助けてくれることが多いでしょう。
助け合いながら仕事を行うことでなんとか難しい状況を脱することができるようです。
それでもぎりぎりであり、仕事自体が順風満帆にいくわけではありません。
自分の力が足りずがっかりするような出来事が起こります。
【ペンタクルの5の正位置】金運
ペンタクルの5の正位置は、金銭的な困難が予想されます。
もし失職や借金などで経済的に困窮しているのなら、すみやかにしかるべき方法で救済を求めましょう。
早めの行動で生活費だけでも援助があることを示しています。
大きな助けではありませんが、今の困難な状況では充分な救いとなります。
借金に追われたり資金繰りが難しくなる暗示です。
このために今まで良くしてくれていた周囲の人も離れてしまうかもしれません。
しかしまずは経済的に立て直し、社会の救済措置も使って回復していくことが大切です。
ペンタクルの5の逆位置の意味
救いの手が差し出されることが難しい状況を表します。
「貧窮」「失望」「孤独」「困窮」「混乱」「破滅」といったキーワードとなります。
二人の状況を具体的に表す「不調和」「不一致」「協力者なし」「債務超過」「失職」「経済不和」というキーワードとなります。
【ペンタクルの5の逆位置】恋愛・対人関係
ペンタクルの5の逆位置は、恋人や大切な心の支えとなっている人を、経済的な困窮や混乱のために失ってしまう可能性があります。
愛想を尽かされることのないよう、充分に気を付ける必要があります。
また、認められない愛が苦労となり相手を失うこともあるようです。
状況が悪くなり頼れる人もいなくなります。
恋の修復を助けてくれる協力者もいなくなるため、元どおりになる可能性は低い状況でしょう。
しかしそれでもそこから立ち直ることができます。強い意思を持って寂しさを乗り切りましょう。
対人関係では、仲間同士の助け合いができない状況ではありませんが、お互いに大した力もないため、助ける力が形になるのは難しいかもしれません。
力不足を感じ、助ける側も助けられる側も落胆を感じるでしょう。
チームワークや仲間同士で目指していたものが、混乱の中で舵取りを失い方向性が見えなくなってしまいます。
心が調和せずバラバラになってしまう暗示です。
仲間の中にいても心が離れているため孤独感を感じるでしょう。
【ペンタクルの5の逆位置】結婚
ペンタクルの5の逆位置は、つながっていたパートナーとの心が離れ相手を失ってしまう暗示です。
原因は経済的な問題と共に、自分の経済観念や金銭管理に関する無計画さに相手が呆れてしまったことにあります。
相手は助けてくれそうにありませんので、立ち直るには自分の意思力が問われるでしょう。
年齢相応に自立した考え方が求められます。
【ペンタクルの5の逆位置】仕事
ペンタクルの5の逆位置は、転職や新たな仕事を探してみても、思う様には見つかりません。
自分のレベルも高いわけではないため、より状況は難しくなっています。
また失職の可能性もあります。経済的な困窮に見舞われるため注意が必要です。
仕事中は仲間や同僚からのサポートが少なく、困っても解消できないことが多いかもしれません。
それゆえに仕事の進みが悪く、孤独感と戦いながら仕事をしなくてはいけないようです。
これからどのように行動するかで改善できるかどうかが左右されます。
【ペンタクルの5の逆位置】金運
ペンタクルの5の逆位置は、経済的な困窮で自立できないことを示します。
援助を求めても行動が遅く、適用されないこともあるかもしれません。
困難な状況を早めに把握し、救済を求める行動をすみやかに起こしましょう。
困窮の中では精神的にも参ってしまい正常な判断ができないこともあります。
自分の品位を保つためにも、孤独感を大きくしないためにも、ダメージが大きくなる前の行動が大切です。
ある程度状況が悪化していると完全回復は難しいですが、それでも這い上がる意思はとても大切です。