4ハウス
呼称
基盤のハウス
キーワード
家族、家庭環境、幼少期、人生のシナリオ、在宅ワーク、居場所、不動産、晩年、宝物、最終のハウス、母のイメージ
格付け
アンギュラーハウス
基本サイン
蟹座
4ハウスでわかること
4ハウスでわかることは自分の心理的な基盤についてです。
よく4ハウスは、家全般について、家庭運、家族との関わりがわかると言われてきました。その本質的な意味は、幼少期に過ごした家族との関わり方が自分自身の基礎になるということ。0〜7歳までというのは、無意識に周りの価値観を吸収します。母親や父親といった家族との関わりの中で獲得した物事の見方や思い込みを自分のものにするのです。
心理占星術的には父親との関係、影響を読み解くことができると言われています。家族を形成するとき、父親と母親によってまず家族という1つのコミュニティが形成されます。その家族の経済面やテリトリーを守るという意味では父親の影響が大きいですよね。そのため父親のつくったテリトリー内で幼少期を過ごすことで、ダイレクトに影響を受けると考えられているのです。
占星術師によっては父親ではなく母親のイメージが表れる、という人もいます。混乱してしまうかもしれませんが本質的な考え方は同じ。幼少期に母子密着していく中で、母親の価値観をダイレクトに受け取ってしまうだけの話です。
現実的な母親と父親についてというより、それを受けた『自分の在り方』がわかるといったところでしょうか。どんな環境であっても、慣れてくるとそれが空気のように『あることが当たり前』になります。もしかしたらそれは、居心地の良いものではないのかもしれません。でも当たり前だから、なくては困る場所。そんな感じかもしれませんね。
帰るべき場所、という意味合いから晩年を意味するとも考えられています。
4ハウスというのは、1〜3ハウスの『個人の育成段階』の心理的な土台です。この土台がしっかりしていることで、自己肯定感や根拠のない絶対的な安心感をもって日々を生きていくことができます。
そういった意味ではハウスカスプのICは非常に重要です。ICというのは感受点のことで、何か天体があるわけではありませんが影響力が大きいので覚えておきましょう。
これは地下にあるとか隠されていると言われていますが、自分の人生を支配する無意識に頼っているもの。ないと不安なのです。それが人生の基盤だから。根っこのようなものなので、これがしっかりしていないと自分がグラグラしてしまいます。ICによって心の栄養や活力をもらって日々を過ごしているような感覚ですね。
4ハウスは強い影響力をもつアンギュラーハウスです。あなたの人生をより豊かに生きやすくするために、ICや入っている天体を理解してうまく活用していきましょう。
読み方
4ハウスに天体が多い人は、家や自分のテリトリーで過ごすことが好きな人が多いです。全般的にホロスコープの下部に天体が多い人は、居心地の良い場所で1人でゆっくりと『自分の心の内にある感情や思考に触れる』ことでエネルギーを充電するタイプが多いといえます。
仕事場も在宅ワークや自営業など、自分らしく居られる場所を選ぶことが多いでしょう。
意識していてもいなくても家庭環境の影響を強く受けています。特にトランスサタニアンが入っていたりアスペクトがハードだと、自分ではどうしようもない力に翻弄されて『自分がない』状態になっていたり常に不安感があることも。
そういった場合は天体の使い方をシフトした方がいいかもしれません。そして良い意味で諦めること。ホロスコープは人生の鑑定書でも、確定された未来でもありません。
天体のエネルギーの使い方はいくらでも変わることはできます。『4ハウスが悪いから家庭環境が悪かった、そのせいでこうなってしまった』なんて落胆したり恨んだりしている人がいます。しかしマイナスがあるところには同時にプラスも存在していることも忘れないでください。
どんなことを学び、それによってどうなろうと決意しましたか?ICでの学びがMC(天職)へと繋がるように、そこには必ず意味があるはずです。どちらにせよ、4ハウスにはあなたの人生の基盤です。天体やサインのエネルギー色に同化するようにして、翻弄されずに舵を取って生きましょう。
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アスペクト一覧
・0度-コンジャクション(Conjunctuion)
・45度=セミスクエア(Semisquare)
・60度=セクスタイル(Sextile)
・72度=クインタイル(Quintile)
・90度=スクエア(Square)
・120度=トライン(Trine)
・150度=インコンジャクト(Inconjunct)
・180度=オポジション(Opposition)