3ハウス
呼称
知性のハウス
キーワード
頭脳と心の発達、コミュニケーション、人間関係、知的能力、ゴシップネタ、通信、交通手段、再会、親戚、兄弟姉妹、近隣、文筆業、話術
格付け
ケーデントハウス
基本サイン
双子座
3ハウスでわかること
3ハウスで分かるのは、基礎的な知性やコミュニケーション能力です。
3ハウスは従来の占星術では『初等教育のハウス』とされていました。あまりに抽象的なのでイメージしにくいという人も多かったと思いますが、要は知性や思考を磨くハウスということです。
外に自分を押し出すためには、見えないものを可視化させることが必要不可欠になります。基礎的なコミュニケーション・やり取りによって知性がどう育つのか、話す、書く、情報の送受信などで発揮できるのはどんなことなのかを知ることができます。
1ハウスや2ハウスでは自分の主張だけが主でしたが、3ハウスに入ると両親以外の他人との関わりの中で『折り合い』をつけることを学びます。欲求のまま、本能のままに好き勝手できるわけではないことを理解するようになるのです。
物事の判断プロセスは3ハウスの真髄。コミュニケーションによって上手く自分の欲求を通す術を習得したり、社会を綱渡りするための基礎的な思考方法はこのハウスに集約されていると言っていいでしょう。
また兄弟姉妹や近所といった身近なコミュニケーション領域も表します。これはなぜかというと、コミュニケーションの方法や人格は兄弟との関わりの中で出来上がるから。『競争』が3ハウスではキーポイントといえるかもしれません。
両親からの愛情をいかに他の兄弟達より多く獲得できるか、無意識に競い合っています。奪い合っていると言ってもいいのかもしれません。
心理学の交流分析では、人間には『ストローク』と呼ばれる心の栄養が必ず必要だと定義されています。愛情というと抽象的ですが、注目されることや意識されること、たとえば褒められたり抱きしめられたり、なでてもらったり、認めてもらったりなどとにかくエネルギーを向けられる行為です。
人間はストロークがなくては生きていけません。ストロークには肯定的なストロークと否定的なストロークの2種類が存在し、どんな人もどちらかのストロークを得ようと毎日必死なのです。
肯定的なストロークを得ようと最初は頑張りますが、得られないと分かると否定的なストロークを相手からもらおうとします。不良になって迷惑をかける、わざとテスト勉強をしない、不登校になるというのも否定的なストロークの一種です。
どんな形でもいいから注目してエネルギーをもらって生きる糧にしたいのです。このストロークの獲得方法は、全て3ハウスに集約されています。
両親や兄弟との関わりによって、ストロークつまりは愛情もらいやすい型を自分なりに習得します。それがその後、学校や社会などのあらゆる人間関係の基礎になるのです。
よく長女長男なら責任感が強くて面倒見がいいとか、末っ子なら甘えん坊で愛嬌があるとか、性格の傾向があるといわれますよね。これはある意味で愛情をもらうために創り出した後天的人格です。役割といってもいいでしょう。
3ハウスは生きるために必要な愛情、ストロークを得るためのコミュニケーションの基礎が詰まっています。
天体を上手く活かせば、円滑でスムーズなコミュニケーションで愛情を得て生きる活力にできるでしょう。逆に天体を上手く活かせないと、歪んだコミュニケーションになったり適切な関わり方ができず、自信がなくなったり生きにくいと感じてしまうかもしれません。
読み方
思考プロセスに関わること全般をここから読み取る事ができます。仕事としてたとえば教育や通信、マスコミ等の知的・情報やり取りが活発な分野に携わる人は3ハウスが強いことが多いようです。
また普段からどのような習慣を持ち合わせているか、コミュニケーションの取り方も垣間見ることができます。
3ハウスに天体が多い人は、教えることが上手だったり研究熱心だったりします。難しいことを噛み砕いて誰にでもわかるように『翻訳』して伝えることに長けているので、アウトプットを日々意識していくといいでしょう。
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